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2005年 09月 08日

日本人の特殊性(9):しかめっ面

日本人には他人のやることを見て「しかめっ面」をする人っていますよね。でも、この習慣、外国ではあまり見かけません。少ない例としては以前マレイシアで、私が屋外のレストランで食事をしてその後で煙草を吸っていたら、そばを通り過ぎようとした米国人と思しき中年の女性に煙草の煙を手で払いながら「しかめっ面」をされたのを思い出します。私は屋外だしわざわざ私の脇を通ることもないだろうに、と不愉快に思ったものです。

「しかめっ面」の光景を思い出そうとしてもそのくらいしか思い出せないくらいですから、外国ではいかに見かけないかお分かりいただけますでしょう。南米では電車の中などで隣がどんなにうるさくても「しかめっ面」をする人はいないし、子供が暴れてもむしろ笑顔で見ています。

「しかめっ面」という行為は単に不愉快ということを表情に出すというより、他人の行動に対して無言ではありますが、批難の気持ちを表情で表し、さらには周囲の同調を求めるという意味が込められているような気がします。消極的な抗議の意味があるのではないでしょうか。

日本人は小さい時から、「みっともないから、やめなさい」とか「他所の人に笑われますよ」などと言われ育てられて来ており、他人にどう見られるかいつも気にする習慣が身についてしまったようです。女の子の場合、「しかめっ面するものじゃありません」とか「眉間に皺をつくるのはいけません」と教育されて来ているものと思います。

日本の女性は眩しくても、あまり「しかめっ面」をしませんね。こういう場合外国人の女性は自分の顔の変形など気にもせず思いっきり「しかめっ面」をするものです。眩しいのだからしょうがない、他人の目などまるで意識していないようです。もちろん笑うときもそうですね。日本人の女性は口を隠したりしますが、外国人女性の場合大きな口を開けてケラケラ笑っています。最近の日本人女性は少し変わって来ているようですから、必ずしもみんなという訳ではなさそうですけどね。

女性の場合、水着でもそうですね。誰が見ると意識するのか、自分の体形を強く意識しているようです。胸がないからビキニは着られないとかですね。南米の女性たちはどんな体形であっても自分の着たいものを素直に着て堂々と楽しんでいます。実際問題、本人が良ければいいじゃないのと微笑ましく感じられるものです。

水着だけじゃないようですね、年をとったら妙に地味なのは着られないとか、年齢の割には派手だとかね。本当に他人の目を意識することが多いようです。その反面、「他人をじろじろ見るものじゃありません」と矛盾したことを言っていますね。イラン人は平気で他人のことを上から下までじろじろ見ます。「なんだこの野郎!」って思いますけど、別に本人は悪いことだと思っていないのだからしょうがない・・・。

じろじろ見てはいけないけど、その裏で実はよく観察しているというのが日本人のようです。この監視し合う習性がひょっとして勤勉な日本人を作り出したのではないかとも思えるくらいです。勤務時間が終わっても課長が帰るまでは仕事をしている振りをする。振りですからサービス残業ではないですね。前日に飲み過ぎて、二日酔いでも這ってでも職場に出てくる。仕事なんてできる状態じゃないのにその努力を評価してもらいたいのでしょうか。

見られていることを意識した行動は実際多いと思います。「しかめっ面」は見られているという習慣を利用し、当事者だけでなく周囲にまで批判の気持ちを伝え、同意を求めるという高級な手段なのでしょう。そして「しかめっ面」をされた当事者あるいはその親は誰かに向かってというものでなく独り言で言い訳をしてみたりして、「本当にしょうがない子なんだから」とか・・・。 なんとも日本的な光景に思えます。
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by elderman | 2005-09-08 00:01 | えるだま雑記【案内画面】


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