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2005年 09月 06日

日本人の特殊性(7):サービス精神

日本人のサービス精神は世界に誇れるものだと思います。心からお客さんの立場になって提供されるサービスというのは本当に気持ちのいいものですね。一流ホテルのサービスは大変気持ちのいいものですが、その分たくさん料金を払っていますからありがたみは薄くなってしまいます。

このサービス精神と対抗するのが従業員の労働条件の確保でしょうか。一番はっきりしているのが英国でしょうか、午後6時にはレストラン以外のお店はすべて閉まってしまいます。働いている人のショッピングしたい時間に軒並み閉店ですから、まったくサービス精神がないと言えるでしょう。もっともそういう習慣となると買出しは週に1回というように消費者も訓練されることになるのでいいのでしょうが、その中でセブンイレブンのようなコンビエンス・ストアーが進出したらどうなるでしょうかね・・・。

安息日を大切にしたいという理由なら宗教心でしょうが、午後6時には店を閉めるというのは、仕事はほどほどに自分たちの生活を楽しみたいという精神の現れに思えます。その点アジアではお客さんがあればいつでもサービスが提供される、儲かるチャンスがあれば何でもするというカルチャーがあるようです。休暇なんてそれぞれが勝手に取ればいいという割切りもあるのでしょう。

もっともヨーロッパでも鉄道やバスなどの公共輸送手段はいつでも動いていますから、全部が全部自分たちの休暇優先だとは言えませんけどね。西欧文化で困るのは、日曜日のショッピングかもしれません。ヨーロッパ、中南米では日曜日には大きなデパートしか開いてないのです。ドイツがこれを解禁にしたのはつい最近のようだったように記憶しています。ですからショッピングは、土曜日にしないといけないということになり、しかも肝心の土曜日の午後にはマーケットは閉まってしまいます。という訳で、私がベネズエラにいたときには、毎週土曜日にゴルフをすることは困難で、土曜日の午前中にはショッピングに行かないといけないのでした。

一方東アジアや東南アジアではこのようなことはあまりありません。人口が過密なせいでしょうか、ニーズがあれば必ずサービスがあります。とにかくお客さんが必要なだけあればあらゆるサービスが提供されます。悪く言えば儲かれば何でもやるという精神が見えるということです。アジアの宗教では安息日という概念がないからかも知れません。 あるいは、大家族で食べていくことが最優先という事情があるのかも知れませんね。

日本は経済的に豊かになったせいでしょうか、お客さんを大切にするという精神がいい加減になり、従業員にマニュアルで接客言葉を教えないときちんとした接客ができなくなったと思われるのが残念な現象です。私はマニュアル言葉を話すウエイター、ウエイトレスに出くわすとまるでロボットと話をしているようで気持ちが悪くてしょうがないのですけどね。

イランでも西欧諸国と同じような現象がみられます。お客さんより自分たちの時間が優先ってことで、2時から4時頃までは大抵のお店がランチ・タイムに入ります。お客がいようがいまいが、徹底したものです。安息日に当たる金曜日にやっている店はほとんどありません。開いているレストランも少なくなるので旅行者は事前に曜日を調べておかないといけないと思います。知らないでラマダンの期間に旅行したらもっと悲劇ですけどね。昼飯にありつくことができなくなります。

サービス精神の徹底した国はタイだと思います。とにかく人間の欲求を満たすありとあらゆるサービスが存在し、しかも安価で提供されているのです。24時間営業のコンビニはもちろん、夜の遊び、ボートのチャーター、マッサージ、カラオケ、なんでも自由自在です。

バンコクの地元名は「クルンテープ」(本当はもっとずっと長い名前です。)と言い、「天使の都」という意味です。あらゆるサービスが可能であるという観点からみたらまさに「天使の都」かも知れません。
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by elderman | 2005-09-06 00:06 | えるだま雑記【案内画面】


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