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えるだま・・・世界の国から

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2007年 02月 09日

眠っている、死んでいる・・・その差って

単純な疑問のようですが、医学的、あるいは物理的な問題は度外視して考えると、どうでしょうね。眠っている人は目が覚める、死んでいる人は生き返ることはない、と言われるかも知れませんが、眠っているときに目が覚めるって考えていないでしょう。

死んでいれば、悪夢にうなされないし、夜中にトイレに起きることもないし、ストレスのある現実から永久に逃げられるし、まんざら悪いことばかりではなさそうです。いや、別に自殺を勧めるとかそういう話ではありません。なにか決定的に違うことってなんだろうかって考えているだけです。

眠らないと死んじゃう・・・ 死んだらもう死ねない。これが決定的な差かな。(笑)

冗談はともかく、眠っているときと死んでいるときとでは、意識がないという点であまり差がないようです。ただ、死の先は分からないけど 眠りの先には目覚めがある。どうもこれが決定的な差かも知れません。分からないというのがミソのようで、だから宗教の役割があるのかも知れません。イスラム教では、最初から自殺は禁止されていますから、理屈じゃないと言っているようなものですね。

死の先が分からないということは、つまり、分からないから怖い、死を恐れるというのが普通でしょう。

でも、いじめや失恋などで絶望的になったら自殺に走る、絶望の現世よりも分からない死後に賭けるということになるんじゃないかな。日本の文化として、切腹や心中など死の美化というものがあるようで、これが自殺という行為の後押しをしているのかも知れません。

一方、歳とともに死を恐れなくなって来ている自分を感じますが、これは現世に飽き始めているということかも知れません。現世に飽きたから、いっそのこと分からない世界に行ってみようかという気になるんじゃないかな。

で、結論ですが、自殺したいというのは、現世における辛さがピークに達し、未知の世界である死後に賭けたくなるのではないでしょうか。いい世の中じゃないと自殺者が増えるとしたものでしょうか。自殺者を増やさないためには、もっと希望や夢の持てる社会環境がないといけませんね。
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by elderman | 2007-02-09 05:45 | えるだまの観察


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