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えるだま・・・世界の国から

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2007年 01月 16日

叙勲について

叙勲というものは両親の世代のものかと思っていたような存在でしたが、私自身が歳をとったせいか元上司だった人が叙勲されるということを知り、不思議な気持ちがしています。個人的に叙勲について異議を唱えるつもりはありませんが、不勉強なせいでいくつかの疑問があります。

1)だれがどういう判断をするのか
2)勲章で各人の生き方に対し上下をつけられていいのか
3)役人優先の制度ではないのか

ということで、まずは勉強をしてみないといけませんね。

1.勲章とは(Wikipediaより引用)
 日本において勲章は、天皇の名で授与される。日本国憲法7条7号は、天皇の国事行為の一つとして「栄典を授与すること」を定め、同条を根拠に「栄典」の一つとして天皇が勲章を授与する。
 勲章の種類は、勲章制定ノ件(太政官布告54号)、宝冠章及大勲位菊花章頸飾ニ関スル件(明治21年勅令第1号)、文化勲章令(昭和12年勅令第9号)などに定められ、現在22種類ある。
 また、憲法14条3項は「栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。」と定める。

2.勲章の種類(Wikipediaより引用)
 22種の勲章は、菊花章、桐花章、旭日章、瑞宝章、宝冠章および文化勲章に大別される。菊花章(大勲位菊花章)と桐花章(桐花大綬章)は、「旭日大綬章又は瑞宝大綬章を授与されるべき功労より優れた功労のある者」に対して、特に授与することができるものとされる。
 旭日章、瑞宝章は「国家又は公共に対し功労のある者」に授与され、旭日章は「社会の様々な分野における功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた者」に、瑞宝章は「国及び地方公共団体の公務又は・・・公共的な業務に長年にわたり従事して功労を積み重ね、成績を挙げた者」に授与する。

3.叙勲の時期、対象者(Wikipediaより引用)
 叙勲は、春秋叙勲、危険業務従事者叙勲、高齢者叙勲、死亡叙勲、外国人叙勲の区分がある。春秋叙勲は、春は4月29日、秋は11月3日に発令され、毎回おおむね4,000名が受章する。
 危険業務従事者叙勲は、警察官・自衛官・消防官・海上保安官などを務めた者を対象として春秋叙勲と同じ日に発令され、毎回おおむね3,600名が受章する。
 高齢者叙勲は、春秋叙勲で受章していない功労者を対象として毎月1日に発令され、年齢88歳に達したのを機に叙勲される。死亡叙勲は、叙勲対象となるべき者が死亡した際、随時叙勲される。
 外国人叙勲は、国賓等に対する儀礼的な叙勲と、功労のあった外国人に対する叙勲がある。なお、文化勲章は1年に1回発令され、11月3日の文化の日に、宮中において天皇から親授される。

4.叙勲基準(Wikipediaより引用)
 2003年(平成15年)5月20日の閣議決定で、新しい叙勲基準が決められた。叙勲の官民格差が改革の対象となったほか、時代にそぐわないという点からすべての勲等が廃止され、勲章の等級が簡略化された。これまで男子のみが授与された旭日章が男女問わず授与されることになり、他方、女性にのみ授与されていた宝冠章は外国人への儀礼的な場合にのみ授与される特別な勲章となった。また、叙勲候補者の一般推薦制度も定められた。

(参考)一般推薦制度
 春秋叙勲の候補者にふさわしい人を一般の方々が推薦できる「一般推薦制度」が平成15年から実施されています。
 この制度は,人目につきにくい分野において真に功労のある人や多数の分野で活躍し功労のある人などを春秋叙勲の候補者として把握するためのものです。
【候補者にふさわしい人】
 国家又は公共に対し功労のある人(おおむね20年以上活動)で次の(1)又は(2)に該当する人
  (1) 70歳以上の人
  (2) 55歳以上の人で「精神的肉体的に著しく労苦の多い環境において業務に精励した人」又は「人目につきにくい分野で多年にわたり業務に精励した人」
 ただし,自分自身や二親等内の親族を推薦することはできません。


1)だれがどういう判断をするのか
 「勲章制度を定める法律はなく、政令(太政官布告、勅令)および内閣府令(太政官達、閣令)に基づいて運用されている」ということなので、担当の役所が、瑞宝章の場合は、勤続年数、所属先での最終ポストなどを基準に照らして決めるのでしょう。旭日章の場合は、役人ではない大学教授や民間人が対象になるようです。
 
2)勲章で各人の生き方に対し上下をつけられていいのか
 これは、上記の判断基準で勲何等なんて決められるのでしょう。公務員が対象の場合、所属先の最終ポストで決定される要素が強いと思われます。民間人の場合は、あくまでも実績なのでしょう。公務員の場合には現職のときから階級があるので、決めやすいでしょうね。民間人の場合には、ノーベル賞などは明らかな実績ですから例外として、それ以外は学識経験者たちが対象者を選考しているのではないでしょうか。
 また、平成十五年の五月に叙勲に関する法改正により、勲一等とか二等といった序列は付かないことになったようです。等級はなくなったけど、種類はあるけど・・・

3)役人優先の制度ではないのか
「国家又は公共に対し功労のある者」ということですから、多くの公務員が対象になることは当然でしょうし、民間の場合には相当な社会貢献が認められるという場合に対象になると思われます。民間人の場合は、その実績から無名の人ということは少ないと思います。役人の場合は、ポストで働くのであまり名前が知られるということはないように思います。ともあれ、勲章の趣旨からみれば、そもそも公務で働く役人の受賞者が多くなるのは当然なようです。



勲章の種類

・大勲位菊花章(Supreme Orders of the Chrysanthemum ):日本における最高勲章
 大勲位菊花章頸飾(Collar of the Supreme Order of the Chrysanthemum )
 大勲位菊花大綬章(Grand Cordon of the Supreme Order of the Chrysanthemum )
・桐花大綬章(Grand Cordon of the Order of the Paulownia Flowewrs )
・旭日章(Orders of the Rising Sun )
 旭日大綬章(Grand Cordon of the Order of the Rising Sun )
 旭日重光章(The Order of the Rising Sun, Gold and Silver Star )
 旭日中綬章(The Order of the Rising Sun, Gold Rays with Neck Ribbon )
 旭日小綬章(The Order of the Rising Sun, Gold Rays with Rosette )
 旭日双光章(The Order of the Rising Sun, Gold and Silver Rays )
 旭日単光章(The Order of the Rising Sun, Silver Rays )
・瑞宝章(Orders of the Sacred Treasure )
 瑞宝大綬章(Grand Cordon of the Order of the Sacred Treasure )
 瑞宝重光章(The Order of the Sacred Treasure, Gold and Silver Star )
 瑞宝中綬章(The Order of the Sacred Treasure, Gold Rays with Neck Ribbon )
 瑞宝小綬章(The Order of the Sacred Treasure, Gold Rays with Rosette )
 瑞宝双光章(The Order of the Sacred Treasure, Gold and Silver Rays )
 瑞宝単光章(The Order of the Sacred Treasure, Silver Rays )
・文化勲章(Order of Culture )
・宝冠章( Orders of the Precious Crown )
 宝冠大綬章(Grand Cordon of the Order of the Precious Crown )
 宝冠牡丹章(The Order of the Precious Crown, Peony )
 宝冠白蝶章(The Order of the Precious Crown, Butterfly )
 宝冠藤花章(The Order of the Precious Crown, Wistaria )
 宝冠杏葉章(The Order of the Precious Crown, Apricot )
 宝冠波光章(The Order of the Precious Crown, Ripple )

by elderman | 2007-01-16 10:30 | えるだまの観察


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