えるだま・・・世界の国から

elderman.exblog.jp
ブログトップ
2006年 02月 12日

呑兵衛の戯言(12)バーボン

ウイスキーにはスコッチとはまた別にバーボンという種類があります。これはトウモロコシを原料とし樽材による独特の香りを持つもので少し野性味があるという感じでしょうか。バーボンは米国ケンタッキー州で作られたものを言うので、ジャック・ダニエルはテネシー州ですからバーボンとは呼ばないのです。実際ラベルにはテネシー・サワー・マッシュ・ウイスキーと書いてあります。

ワイルド・ターキー、I.W.ハーパー、フォーローゼズ、アーリータイムズなどがポピュラーかなぁ。独特の香りが時として恋しくなります。私の場合はオンザロックが多いですね。でも飲み過ぎるとその香りがくどくなってくる気がします。これは単なる飲み過ぎかな。

私がまだ知らないのかも知れませんが、バーボンではもの凄く美味しいというほどのものには出会ってはいません。ウイスキーとしてはやっぱり歴史のあるスコッチに軍配を上げたくなりますが、味も香りも違うので別な飲み物として楽しめばいいのでしょう。

バーボンとは何の組み合わせがいいのかなぁ・・・ 米国の家庭料理の代表であるスペアリブが似合うかも知れません。

「ウイスキーは12年以上熟成させなければならない」という話をききますが、この熟成年数の話はスコッチウイスキーでの常識であって、バーボンではこの熟成年数の法則は適用されません。

ケンタッキーという場所は、真夏には気温30度を超え冬場には雪が降るという寒暖の差の激しい土地です。ここが年間を通じ比較的涼しい気候のスコットランドと異なる点です。そして実はこの寒暖の差がバーボンの熟成には必要なのだそうです。

バーボンの場合、内側を焦がした新樽を用い熟成させます。この寒暖の差を利用して、樽の中で激しい呼吸を生じさせて、樽の内側の成分を原酒の中にふんだんに取り込みます。そのために、このような寒暖の差の大きな環境に樽をおく必要があるのです。

ということで、バーボンには古ければ古いほどいいという法則は当てはまりません。熟成が過ぎると樽の成分が出過ぎて不味くなってしまうからです。バーボンの熟成にはだいたい6~8年掛かるそうです。なお、石造り構造のウェアハウスを持つ蒸溜所では、比較的内部の温度が低く保たれており熟成がゆっくり進むので、この場合には12年熟成で丁度ピークを迎えるものもあります。

イランでもバーボンはたまに手に入ることがありますが、米国を敵国としている国ですから滅多に手に入らないものです。ヨーロッパからは陸続きで運搬できるでしょうが、アメリカ大陸からでは大変ですものね。それでもたまに手に入るというのはさすがにペルシャ商人の末裔というべきでしょうか。

オンザロックでたくさん飲むと急速に酔っ払うものですが、やっぱりバーボンは味と香りがきついのでたくさん飲めないのだろうと思います。かと言って、ミネラルウォーターで薄めちゃうとバーボン特有のパンチがなくなってしまいます。

バーボンを飲んで失敗したという経験はないのですが、たまにしかボトルで飲まないのと、ライブのピアノ演奏でスタンダードナンバーを聴きながらということが普通だからでしょうか。私にとってバーボンは、馴染みのスナックで常時ボトルキープするほど好きではないのかも知れません。

以前、東京でバーボンを注文したらクラッシュドアイスでサービスされたことがあります。これは日本だけかも知れませんが、まるで氷バーボンです。いつまでも飲まないでいると水割りになってしまいます。最初はチビチビ、後は一気にという飲み方になるのでしょうか。最初は面白かったから、他の店でも注文したくなりましたが、あまり一般的ではなかったようです。
[PR]

by elderman | 2006-02-12 10:29


<< マクロレンズの世界(81)ハナ...      ノルウェー(8)鉄道 >>