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えるだま・・・世界の国から

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2005年 12月 10日

手作りアクアヴィット

私はウオッカはあまり得意ではありません。カクテルにしてしまえばなんとかいけますが、カクテルもあまり作りませんから、ウオッカはなんとなく残ってしまいます。イランではウオッカは割合手に入れやすいアルコールなので美味しい飲み方ができればいいなと考えていたところでした。

先日、ケルマンのバザールでアニス・シードの美味しいものをみつけ買って来ました。もちろん、そのままつまみとして食べようと考えたものです。そのままつまみとして食べると言っても少量あればいいので、結局はたくさん残ってしまいます。そんなことを考えているときにふと閃きました。

以前、家内がイランに来たときに何を考えたのか、緑茶のティーバッグを作るという紙の袋のようなものを持参したことがあったのです。イランにはちゃんと急須はありますし、茶漉しもあるので無用の長物と考え、棚の中で眠らせていたものでした。閃きというのはそのティーバッグにアニス・シードを入れて、ウオッカに浸すというものです。上手く行けば北欧で楽しんだアニス味のアウアヴィットが作れることになります。ドバイでベリーダンスを楽しんだときにアニス・リカーを飲みましたが、最悪でもそのくらいの味にはなるのではないかというものです。

アクアヴィットのアニス味のものはどうやってアニスの味を抽出するのか知りませんが、まさかシードをそのままアルコールに漬けるものでもないのでしょう。早速少し残っていたウオッカのビンにアニス・シードの入ったティーバッグを漬け込みました。いったい何日でいい感じになるのかと思っていたところ、今日まだ24時間しか経過していないのにすっかりアニスの味がウオッカにしみだしていました。^^

新鮮なアニス・シードの味のリカーが出来上がりました。ウオッカというのはもともと活性炭で臭いを消してあるものですから、完全にアニスのフレーバーです。買いたくても買えなかったアクアヴィットのアニス味がちょっとした思い付きで作れてしまいました。もちろん、ウオッカの買い増しをシェフに頼んだことは言うまでもありますまい。^^

これで北欧のニシンの缶詰でもあれば、バッチグーです。幸い、日本食材を売っている店にノルウェー産のニシンの缶詰が売っているので、望むものが整いそうです。飲兵衛というのはこういうところでささやかな幸せを味わえるものです。日本では香り豊かな新鮮なアニス・シードを買うことが難しいかも知れませんね。

(写真はアクアヴィットのアニス味です。スウェーデンで撮影したものです。)
手作りアクアヴィット_e0031500_22302154.jpg

(ノルウェーでアクアヴィットを楽しんでいる写真がありました。^^)
手作りアクアヴィット_e0031500_23295859.jpg

(アニス・シード)
手作りアクアヴィット_e0031500_1264149.jpg


by elderman | 2005-12-10 22:30 | えるだまの観察


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