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えるだま・・・世界の国から

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2005年 12月 07日

酸っぱくないレモン

先日から話題になっている「酸っぱくないレモン」をご紹介いたします。私は4年間もイランにいながら、このタイプのレモンの存在を知りませんでした。今回の話は、私がイラン人秘書に「イランに何種類のレモンがあるのか」という質問に端を発したものでした。4種類のレモンについて説明してくれたのですが、その中に「酸っぱくないレモン」というのがあったのです。

当初はレモンではない違う種類の柑橘類のことかと疑いましたが、説明を聞いているうちにどうやら本当にレモンらしいと思われ、「では、試食してみないと」という話に発展したのでした。翌日がケルマン州への出張だったのですが、一人の女性スタッフが飛行場に持参してくれると言うので楽しみにしていました。

出張の朝、飛行場でレモンのことを尋ねると、彼女はすっかり忘れていたようで飛行場での試食は残念ながらできませんでした。がっかりする間もなく、出張先のケルマンが話題の「酸っぱくないレモン」の産地だということが分かりました。ラッキーだったようです。

ケルマンに着いて車で移動中にも八百屋さんにいてある柑橘類が目に入りましたが、まずはこの日の仕事をこなさないといけません。「酸っぱくないレモン」の味見はちょっとお預けということです。初日の業務をこなして、ホテルに向かう途中で車が八百屋さんの前で止まってくれました。同行のイラン人スタッフが運転手に頼んでいてくれたようです。

八百屋さんには「普通のレモン」、「酸っぱくないレモン」、「オレンジ」、「グレープフルーツ」などが置いてありました。「酸っぱくないレモン」は説明のとおり、ちょっと出っ張ったところがあって全体に丸い形です。出っ張りのないものもありました。「酸っぱくないレモン」は果物のように綺麗になって置いてありましたが、「普通のレモン」はまるで野菜のように置いてありました。

(酸っぱくないレモン)
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(普通のレモン)
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ホテルに着いてチェック・インの後ランチの時間なので、私はスタッフの買ってくれた「酸っぱくないレモン」をホテルのレストランに持参して行きました。食べ方を教えてもらわないといけませんからね。イラン人スタッフがナイフで4等分に切って、そのままざっくりと食べるのだと教えてくれました。私がミカンのように食べようとしたところ、中身をすべて食べようとしないで、水分だけをとればいいとのことでした。まるでジュースのような感覚です。

肝心の味ですが、私の予想した「気の抜けたレモン」という感じは否めません。とにかく全然酸っぱくないのです。酸っぱくないレモンというものを日本人はちょっと想像できないかも知れませんね。甘味はそれほどありませんから、酸っぱくない薄いレモンジュースのような感じでしょうか。

この「酸っぱくないレモン」、切ったら直ぐに食べないと苦味が出てくると言います。私はそこまで味見しませんでしたが、どうやら鮮度が命のようです。淡白な味のこのレモンが多量のビタミンCを含んでいるとはピンと来ませんでしたが、イラン人スタッフによると確かにビタミンCが多いとのことでした。

(酸っぱくないレモンの中身)
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(オレンジ)
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(グレープフルーツ)
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by elderman | 2005-12-07 15:26 | えるだまの観察


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