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2005年 09月 13日

日本人の特殊性(13):淡白

日本人には気がつきにくいことですが、外国人からみた場合、親しくなった日本人でもよそよそしく淡白にみえていることと思います。それぞれの習慣から出ていることなのですが、日常的なことなので少し気になります。もっとも観光で短期間訪問した場合にはその国の人と親しくなるといっても知れているでしょうから問題にはならないでしょう。

人間同士の距離の置き方の違いとも言えます。日本人の場合、基本的にはスキンシップがないのが普通ですね。特別な場合に握手をする程度で、抱擁することはまずないし、挨拶でキスをする習慣もありません。日本人が外国人の挨拶の習慣を真似をするのはかなり勇気と慣れが必要になります。

私がまだ純粋な日本人だった頃、ブラジルに行って女性との挨拶で、左右の頬を交互につけてキスの真似(特に音が大事なようです)をするのがたまらなく恥ずかしかったのを思い出します。これは挨拶で地元では普通の行為なんだからと自分に言い聞かせても、やっぱり恥ずかしくてなかなかできないで、もじもじ。この時は1か月の滞在でしたが、帰国までにはなんとか克服したいと思ったものです。

その後ベネズエラに2年間滞在することがあったので、やっとこの習慣を平気でこなせるようになりました。もっともベネズエラのキスの回数は一回だけ右頬をつけてキスというもので少し淡白でした。親しい間柄では2回だったような気がします。

タイでフランス人女性と一緒に仕事をしたことがありますが、フランスでは4回だそうで、ラテンの国でも濃厚さはそれぞれの国で違うようです。この習慣に慣れたとは言っても、同じことを日本でできるかどうか自信はありません。日本にいると日本人の習慣が100%戻って来てしまうので、やっぱりもじもじかなぁ。

男性同士の場合は握手が世界共通ですが、TVでご覧になられたことがあるように、キス、抱擁という習慣を持つ国々があります。ロシア、東ヨーロッパ、中東がそうですね。女性とのキスによる挨拶には慣れたのですが、イランに来てこの男性同士のキスには参りました。日本人に迫ってくるイラン人はそうはいませんが、長く滞在していると仲間意識が強くなるので、そういう機会に遭遇することはあります。これまでに2回だけ経験しています。

それと男性同士ですが、手を握るようなスキンシップがあります。日本人は気持ち悪いという反応を起こしてしまいますが、現地では極めて普通の行為なのです。パキスタンで男性同士がよく手をつないで歩いているのをよく見かけました。日本ではホモじゃないかなんて言われそうな光景ですね。

それから会話をするときの距離、これは国によって違いますね。日本人のこの距離は比較的遠いので、それを基準にしてしまうと、相手がヌーッと接近して来て気持ち悪く感じてしまいます。なんでそんなに傍まで来るんだぁ・・・と思ってしまいますよ。相手から見れば逆にどうしてそんなに遠いところにいるの?という疑問を持たせてしまうでしょうね。

日本人のスキンシップはすごく限られているような気がします。子供が小さい時の親子は普通ですが、それ以外はデートでの男女くらいでしょうか。スポーツでは感動のあまり抱き合って喜ぶということができますが、普通の社会生活ではほとんどその機会はありませんね。

スキンシップというのは人間同士のつながりを緊密にするのにとてもいいことなのですが、日本人は潔癖症なのか、謙譲の意味なのか、恐縮の文化のせいか、物理的に距離を置くことが習慣になっています。意味不明の微笑みでその物理的距離を補っているとも言えるでしょうか。

階級性意識の強いタイ人は日本人と感性が似ているので、この意味からもタイでは過ごしやすいのかも知れません。タイ人の使用人は玄関の外に靴を脱いでから部屋に入って来ます。部屋の中も靴のままでいいというのにそうしてしまうのです。習慣から来る感性でしょうから強要しませんけどね。
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by elderman | 2005-09-13 11:24 | えるだま雑記【案内画面】


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