2005年 09月 04日

たまには仕事のことでも

私は大気汚染の専門家として国際協力の分野で働いています。落下傘部隊のように単身で発展途上国の政府の中に入っていって技術移転をすることを業務としています。12年間この仕事をしているので、今では日本人プロジェクトチームの中で仕事をすることには多少苦手意識を持っています。幸か不幸かそういう経験はほとんどありませんけどね。(例外的に国際機関での仕事はありました。)

私には、どちらかというとどっぷりとその国に入り、その国の人たちと一緒に仕事をして行くことが合っているようです。私の技術移転の方法は、現地に派遣されてから試行錯誤ということもありますが、どうしたら一番効率がよく、成果が上がるかというのが一番の関心事ということになります。

どこの国でもそうですが、良好な人間関係が築けないと仕事は上手く進みません。ラテンの国々だけでなく、イランもそうです。アミーゴ(友人)の世界を構築して行かないと吹けど踊らずという状況になってしまいます。

イランはどういう訳か、私の性格に合っているのかも知れません。イラン人は個人主義の性格が強いですが、個人個人にはかなりの能力があります。役所ですからいい加減な仕事ということはあるでしょうが、人間関係で縛りがあるとさぼったりはしないものです。能力が高いという自負心が強いので、こういう部分は多いに利用できます。持ち上げてどんどんやってもらうことにしています。^^

私はテヘラン州局で3年間にわたり技術移転を進めて来ました。幸い相手方の人材に恵まれ、一般的には困難な相手と言われるイラン人ですが、なんとかスムーズに技術移転ができました。テヘラン州局で一緒に仕事をした人たちはみんな親友のような間柄です。

今は本庁に移り、テヘラン州での実績から本庁及び全国の各州を対象に業務を拡大しております。大統領が新しくなって今は人事異動の最中ですが、こんな時にどういう訳か突然大きなオフィスが提供されました。6人の技術者を放り出して部屋を空けてくれたのだから驚いたものです。

現在、4人でその部屋を使用しておりますが、もともと応接セットがあったくらいですから十分な広さがあります。今日までに「大気汚染情報センター」としての機能を整え、なんとか業務開始の準備が整いました。上手く機能すれば、本庁の中でもっとも役に立つセンターとして機能できると思っています。

これまでの根拠もなく、明確な資料もなく、ただ話しだけで済ませるイラン人政府高官の対応ではもはや済まされないと考えています。新しいセンターがどこまで定着できるかはこれからの仕事次第です。とりあえず、イラン全土の大気汚染情報は収集し、どうやってそれを提供し、さらにはもっと進んだ行政施策を提案するか、もっと踏み込んだ業務へと発展させたいと考えています。

私以外は全員女性なので、多少賑やかなのが気になりますが、静かで無関心というよりはいいでしょう。とりあえず、みんなやる気になっています。私は無理をせず、少しずつ実績を積み重ねて行こうと思っています。

やるべきことはいっぱいあるのですが、最初から大きなビジョンを示し、そのための業務を示しちゃうとうんざりされても困るので、少しずつ小出しで参ります。できることから少しずつ、欲張らずにやって行くことにします。利益追求の民間事業ではありませんから、精神衛生上余裕があるものです。できれば楽しく仕事をやりながら、役に立つ仕事をしたいものです。

本庁内部の話はともかく、私の仕事のターゲットはむしろ地方の州の技術の底上げなので、こちらへも今後どんどんアプローチして参ります。イランで気を吐いている専門家と言われるくらい頑張りましょう。^^
e0031500_16381546.jpg

e0031500_16393440.jpg

人気blogランキング 面白いと思われたら是非クリックをお願いします。m(_ _)m
[PR]

by elderman | 2005-09-04 16:39 | 日々の雑感


<< ルーマニアの花(49)オオバギボウシ      ルーマニアの花(48)ヤマラッ... >>