えるだま・・・世界の国から

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2005年 08月 31日

日本人の特殊性(3):怒鳴る

多分、日本人の方々は日本人が穏やかな性格を持つ国民だと思っていらっしゃることでしょう。でも、意外なことでしょうけど、外国でも怒鳴っている日本人を結構見かけるのです。国内ではよく運転手が自動車の中から怒鳴る光景をみることがあるでしょう。

喧嘩というのはどこの国でもあり、その際に罵声を発するのはしょうがないでしょうけど、公の場所で怒鳴るというのは他の国の人ではまず見かけないので、日本人の怒鳴るという行為は非常に野蛮に見えてしまいます。怒鳴るというのは腹を立てないとできませんから、つまり日本人は怒りやすい性格を持っているともいえると思います。

同じ性質を持っているのは韓国人まででしょうか。この極東の国民にはよく似た性格をみることがあります。民族的にはほとんど差がないだろうし、文化的にもつながっていたからなのでしょう。では、なぜ腹を立てるのでしょうか? これは集団生活の中でルール重視が身付いていることから来ていると考えられます。

ルールを外れた行為をみると腹が立つ、当然のサービスが提供されないと腹が立つ、待たされれば腹が立つ、などなどでしょうか。インターネットのチャットでも参加者のマナーが悪いと言って怒り出すホストもいますね。(笑) みんなが同じ考え方、規範があるという前提に立つからそれに反した人に対して腹が立つという反応になるのでしょう。

日本人が怒りやすいという理由が少しはご理解いただけたでしょうか。みな同じという意識があるから、同じ民族で、同じような宗教観、倫理観、そして島国、これらの背景から生じる必然ともいえるかも知れません。反対に民族も違い、宗教も違うという人種が混ざっている米国、マレイシアなどの複合民族国家となるとこうはならないでしょう。同じ考え方を持っているなんてそもそも考えてもいないでしょうから・・・ こうなると怒りはよくよくのことがないと現れないものです。

公の場で、大声で怒鳴るというのは、非常に野蛮にみえてしまいます、先進国であり、経済大国の日本人の行為としてははなはだ恥ずかしい行為に思えます。実際周囲にいる人たちはとても驚いています。大人しいタイ人でも公の場で罵倒されると涙をぽろぽろ流すと聞いています。怒鳴ったりしたらそれ以降は現地の人々はその人との距離を置くようになるでしょう。

マレイシアのレストランで会食に集まった日本人が食事を注文して待っていると、いつまでも料理が来ないということがありました。1時間も放っておかれたのでしょう。現地語を話せる日本人が催促するとレストランの従業員全員が気もそぞろで、あまりにしつこい日本人に呆れたのでしょうか、その辺のものを適当に食べていてくれとか言ったようです。言われた日本人は怒り心頭で、現地語で放送禁止用語の類を使って怒鳴りまくったようです。

この時、レストランには王族が来ていたとのことで、レストランの従業員はそちらに集中していたのでした。他のお客さんを放っておいていい訳はないのですが、王族に対する異常な反応は習慣なのでしょう。結局は怒鳴った日本人グループがそのレストランへの出入り禁止という措置が取られました。王族が通行するだけで高速道路が閉鎖されてしまうお国柄です。現地語が話せる日本人ですから、もっと現地の人の精神性を理解していれば怒鳴るという行為は避けられたかもしれません。

海外では常識というものが通用しません。日本国民の間では常識というものはかなり共通のものとして存在しますが、国際会議や人間関係においては常識なんてものはそもそも存在しないに等しいところで、自分たちの常識を持って腹を立てるというのは滑稽以外の何ものでもないでしょう。

外国では当然だと考える前に、当然と考える自分の中での常識そのものが自分の国の固有のものであるということを認識しておきたいものです。

そうそう、怒鳴るということで言えば、イランの交通マナーというのは世界最悪と言えるくらいひどいものです。たまに運転手同士が喧嘩しているのをみかけることはありますが、そのマナーの悪さからみると怒鳴り声が少ないのはむしろ驚きです。走行中の車の前にちょこんと割り込んでくるというのは日常茶飯事のお国柄です。日本でこんなことをやったらそれこそ罵声が聞こえて来そうです。

歩行者は信号が何色であろうが、車の前をどんどん横切って行きます。さすがに歩行者に対して怒りをぶつける運転手はいません。こういうものだと思い込んでいるんですね。イランでは歩行者優先ですから、運転手は歩行者には相当注意を払っています。イラン人歩行者は勇気があるというか、どんなに交通が多い道路でも平気で横切ることができるし、混雑したロータリーの中も平気で横断しています。もっと怖いのは高速道路でもそれをやっていることですね。もっともこれには相当注意を払って走って横断していますけどね。これらのどれも日本人にはできないことです。
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by elderman | 2005-08-31 19:11 | えるだま雑記【案内画面】 | Comments(8)
Commented by aki at 2005-09-01 23:32 x
先日レオがトラックの運チャンとセンターラインのない道で、路駐していた車のせいですれ違えず、レオの方が優先だったのに、運チャンいわく、
どけ!だったそうで、レオが無視したところ、降りてきて開いていた窓から
タバコの煙を車内に吹き込んだそう。レオが窓を閉めると、いきなりドアを
外から開けたそうで、彼はそこでキレて、警察を呼んだのだそうです。
他人の車のドアを無断で開ける行為はカナダなら撃たれても仕方ないくらい野蛮な行為で、レオいわく、非常に失礼だったので警官に自分がバックする必要はないからと主張し、ま、警官は喧嘩両成敗事情だけ聞いて、二人ともバックさせ路駐車を取り締まり、事は済んだそうです。
私はどっちでもいーからとっととバックすりゃいいじゃん・・・・ってただ呆れましたが。時間の無駄。
Commented by elderman at 2005-09-01 23:36
akiさん、どうも。^^
状況が分からないのでなんとも言えませんが、ちょっと大人げないかな。
時間の無駄って気がしますね。譲ったってそれほど損しないしねぇ。
Commented by japonikk-la at 2005-09-02 02:15 x
えるだまさん、これは鋭い指摘ですね。実は私もアメリカに来るまで自分がこんなに短気で怒りっぽいとは思わなかったです。とにかくアメリカのビジネスの応対のいい加減さ、そこに来て少なくとも誠意を見せてくれればこっちも多少納得するのにそれさえ無いともうプッチンです。
そして、私はちっとも慣れないし諦めれないし、いつまでたっても同じです。でもそれが日本人の性格から来ていると言う説明で、なんかあ、私まだ日本人のはしくれだと思うと嬉しい様な。
Commented by elderman at 2005-09-02 10:45
japonikk-laさん、こんばんは。^^
日本人に比べて外国人の忍耐の強さには感心してしまいます。日本人はやはり短気なのでしょう。
外国人の場合、特に発展途上国の場合は、諦めているという感じもありますけどね。(笑)
でも、大声で怒鳴るという行為は野蛮ですから、短気な日本人がそれをやってしまうと軽蔑される可能性がありますね。
怒らないで済むいい方法は、人間を観察することかな、それぞれの人がどうしてどういう行動、反応をするのだろうかってね。^^
Commented by 宇宙和里 at 2005-09-02 12:01 x
こんにちわ~。 「日本の常識は世界の非常識」という言葉、おそらくこのブログに来られる皆さん、聞いたことおありだと思いますが、、この言葉を思いついた人、すごいな~って この[怒鳴る]を読みながら思ってました^^。 おっしゃるとおり、海外で、恥ずかしい、と思う日本人の行為は、スープをずるずる、とかっていうのと同様、場をわきまえず怒鳴ることもありませすね、それと、酔っ払うこと! 今回は”怒鳴る”が主題なんでしょうけど、団体行動の云々については、誠に!!そう思います。実は、娘がまた昨夜、泣きまして・・・(詳細は後に自分のブログに書きますが。)この問題は、異文化・習慣の差ともいえるかな、と思っていたところだったのです。では、また~。
Commented by elderman at 2005-09-02 12:11
宇宙和里さん、どうも。^^
世界に常識を求めてもねぇ・・・ いろんな感受性、様々な考え方があるものですからね。
酔った上のことという寛大さは、日本ならではの奇妙な習慣ですね。アルコールに弱い国民性から来るものなのでしょうか。あるいはお祭り好きな国民性なのかな。正常な状態でないことを容赦する習慣・文化というのは珍しいと思います。
Commented by s at 2013-09-07 16:46 x
街、店、飲み屋
どこいっても怒鳴り声だらけ
本当に改善すべきですね
Commented by elderman at 2013-09-09 14:44
's'さん、こんにちは。^^
日本人の気性なのでしょうかねぇ。困ったものです。;;



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