えるだま・・・世界の国から

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2007年 12月 07日

遥かなる遺産 Part5(16)

岡野の操縦するミニ・シャトルは逃げる。アツーサが叫んだ。

「大変、ロシアに売り渡す気のようです」
「こんな技術が、今の世界にもたらされたら大変だ・・・」
「ミスター・平山、破壊してください。そうしないと多くの人が死ぬことになります」
「しかし、岡野さんが・・・」
「もう時間がありません。他に方法がないでしょう!」

平山は、しかたなく、レーザー砲を使うことにした。

「岡野、死ぬなよ!」

レーザーガンのビームとは比較にならないほど強力なレーザービームがミニ・シャトルに照射された。レーザービームを受けたミニ・シャトルはキリモミ状態になり、コントロールを失い、下降し始めた。

「まずい、大丈夫だろうか・・・」

ミニ・シャトルは、緑の大地に向かって墜ちていく。

「岡野!岡野!姿勢を直せ!」

平山の必死の叫びは、岡野を気づかせたようだ。ミニ・シャトルは少し態勢を立て直したようだったが、麦畑に向かって突っ込んで行った。



平山がミニ・シャトルのドアを開けた。コクピットに行くと、岡野が気を失っていた。岡野のかけていたサングラスは粉々になって落ちていた。

「おい!岡野!大丈夫か?」
「ミスター・岡野!アー・ユー・オーケー?」
「岡野!しっかりしろ!」

平山に揺すられたせいか、岡野が気を取り戻した。

「うう、どうしたんだ?」
「墜落したんだ」
「墜落・・・・」

平山とアツーサは、ふらふらしている岡野を宇宙船に運ぶと、次にミニ・シャトルを格納した。幸い、ミニ・シャトルはまだ壊れていないように見えた。レーザービームでコントロールを失っただけのようだ。

「さあ、誰かが来る前に退散だ!」

宇宙船は静かに上昇し、再びカスピ海の方向に飛び去った。

(つづく)

(注)こちらはフィクションですから人名など実在するものとは一切関係ありません。
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by elderman | 2007-12-07 07:17 | Comments(2)
Commented by mintogreen at 2007-12-07 20:51
お~、ハラハラドキドキ!
次はどうなっちゃうんだろう~。
Commented by えるだま at 2007-12-08 01:17 x
mintogreenさん、こんばんは。^^
お読みくださってありがとうございます。Part5はあと一個でお仕舞いです。完結編はPart6ということで。^^


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