えるだま・・・世界の国から

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2007年 12月 03日

遥かなる遺産 Part5(12)

平山は、図書室のようなものがないか、宇宙船の中を探そうと考えた。岡野は興味深そうに、コクピットでいろいろなものを調べている。

「ちょっと図書室を探してみる」

平山は、そう言ってコクピットを出ると、アツーサもついて来た。アツーサはコクピットに興味はないようだ。平山は、宇宙人の図書室なんて想像を超えているが、覗いてみれば見当がつくかも知れないという期待を持っていた。

コクピットに近い場所の各部屋にはドアのようなものが見られなかった。平山が会議室のようにみえる部屋に入ると、コクピットに入ったときと同じように室内が少し明るくなった。中央には床から生えているような丸テーブルがあり、周囲には椅子が設置されている。それで、平山には会議室にみえたのだ。

しかし、よく見ると丸テーブルは椅子から離れているため、飲み物などを置くところには見えない。平山が椅子に座ってみると、前に手を伸ばすと丁度カウンターのようなテーブルがあり、表面がデコボコしている。平山は直感的に何かの操作をするためのボタンが並んでいると思った。適当に触ってみると、丸テーブルの上が光り、何かが現れた。

「アツーサ、すごい!これはホログラフィだ!」
「わぁ、きれい!でも、何ですか、これ?」
「何だろうねぇ、何かの像みたいだけど、何だろう?」

ホログラフィは、その像のようなものをどんどん小さくしていった。像は建物の上にあるもののようである。

「あ、これって組織の説明みたい」

平山は、どこかの会社や国の機関のホームページを開いたような感じを持った。

「空が青いや。地球のような惑星みたいだ」
「雲もありますね」

ホログラフィは建物の入り口をアップにしている。そして、記号のようなものが次々に現れた。

「アツーサ、これは文字かも知れない」
「文字みたいですね」

平山は、少しがっかりした。宇宙人の文字の解読なんて気が遠くなるほどの年数が必要に思えるのだ。

「あ、宇宙人だ」
「これが宇宙人の姿なんですか・・・」

美しい衣装をまとい、二足歩行をしている。アツーサが叫んだ。

「あ!顔がみえる」
「人間と同じようだけど、つるりとして気持ち悪いな」

ホログラフィに顔がアップになった。何かを話しているようだが、まったく聞いたことのない言語だと平山は思った。

(つづく)

(注)こちらはフィクションですから人名など実在するものとは一切関係ありません。
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by elderman | 2007-12-03 02:23 | Comments(2)
Commented by MAKIAND at 2007-12-03 10:15
あれ?明日ですか~がっかり。。
Commented by えるだま at 2007-12-03 11:53 x
MAKIANDさん、あはは、すいません。
お楽しみに・・・ってことで。^^


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