えるだま・・・世界の国から

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2007年 11月 28日

遥かなる遺産 Part5(7)

平山のオフィスに突然の来客があった。事前に連絡もなく、日本人が現れたのだ。黒いスーツにサングラスという、いかにもその筋と分かるようなスタイルであった。

「まぁ、どうぞ、お座りください」と言い、平山は客人をソファに案内した。
「有馬の使いで参りました」
「有馬さん?」
「有馬組、ご存知ないですか?」
「すみません」
「そうですか。彼からのメッセージをお伝えします」
「人違いのような気がしますが・・・」
「『自分のことを知りたければ、宇宙船に行くことだ』ということです」
「え!」

平山は絶句した。どうして、この男が宇宙船のことを知っているのだ。平山は混乱した。アツーサは日本語が分からないが、男の雰囲気の怪しさからか、睨みつけている。

「それだけです。では、失礼します」

黒いスーツの男は部屋を出て行った。

「アツーサ、あの男、宇宙船のことを知っていた」
「え?どうしてでしょうか?」
「誘拐犯の一味かも」
「誘拐犯はミニ・シャトルのことは知っていても、宇宙船のことまでは知らないのでは?」
「そう思っていたが・・・」
「それで、何て言っていたのですか?」
「『自分のことを知りたければ、宇宙船に行くことだ』だって・・・」
「そんな・・・」
「有馬という人からのメッセージらしい」
「え!ア・リ・マですか?」
「ああ、そうだ」
「まさか、あのアリマ?」
「そんなはずはないだろう。バカバカしい」
「本名でなくても、そう名乗ったのかも知れません」
「むむむ、そういうことなのか・・・」

平山は、直感的に罠だと感じた。アリマという人、平山を宇宙船に向かわせたいらしい。なぜか?宇宙船がほしいのか?しかし、その場所を知らないのかも知れない。

「しかし、あの男、サングラスを外さないなんて失礼なやつだ」
「ミスター・平山、いいえ、あれはプロテクションです」
「え?どういう意味?」
「彼の心の中が読めませんでした」
「うひゃぁ、アツーサはそんなこともできるのかよ」

(つづく)

(注)こちらはフィクションですから人名など実在するものとは一切関係ありません。
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by elderman | 2007-11-28 01:10 | Comments(4)
Commented by はしばみセーラ at 2007-11-28 09:09 x
おはようございます。
とうとうアリマがあらわれましたね。アリマも日本人なのですね。役者がそろったところで、何が起こるのでしょうか・・・ドキドキ。
Commented by えるだま at 2007-11-28 17:35 x
はしばみセーラさん、こんばんは。^^
にゃはは、有馬氏ですか。さあ、どうなることでしょうか。^^
Commented by MAKIAND at 2007-12-03 10:00
うんうん。わくわくです。^^
Commented by えるだま at 2007-12-03 11:50 x
MAKIANDさん、こんにちは。^^
お忙しいのにお読みいただいてありがとうございます。^^


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