えるだま・・・世界の国から

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2007年 11月 22日

遥かなる遺産 Part5(1)

平山は、いつものように5時半に起きて、書斎のデスクに向かい、電話回線でインターネットに接続し、電子メールをチェックした。すると、岡野からメールが来ていた。

メールには、宗教のことが書かれていた。

「ミトラ教は、アーリア人がミトラを神とした宗教で、イラン北西部にいたイラン・アーリア人のミトラ信仰が元になって、ミトラ教が作られた。その後、分派として拝火教が作られた。

「拝火教では、善の神アフラ・マズダと悪の神アーリマンが絶え間なく戦い、最後に悪は敗北し、世界は終末を迎え、人は最後の審判を経て救済されるという。

「ユダヤ人は拝火教から終末論を採用し、ユダヤ教を作り上げた。それがキリスト教にも受け継がれている。

「一方、インド・アーリア人は、ミトラ信仰を元に、土着の信仰を取り込んでバラモン教を作り、そこからさらにヒンドゥー教や仏教が作られた。仏教の「弥勒」の起源もミトラといわれる。

「ユダヤ教とキリスト教、それにイスラム教が同じ起源をもつことは周知のことであるが、ミトラ教まで遡ると、ヒンドゥー教や仏教まで同じ起源といえる。」

岡野は、ミトラ教の他の宗教に与えた影響について調べたようだ。そして、ミトラ教がすべての原始宗教の起源だったというのだ。

平山は、この1年間に自分たちがやったことが空恐ろしいように思えた。3,000年前に宇宙から来た3人によって人類全体が大きな影響を受けているのである。3人の肉体は死んでしまったが、彼らの伝授したもの、そのスピリットはしっかりと根付いているのだ。

宗教上では、善と悪との戦いと表現されているが、実際は精神科学と自然科学との戦いである。無秩序な武器開発のため多くの犠牲者を出したことから、自然科学を悪の権化とみなしたようだ。実際問題、野放しでの自然科学の進歩は怖いものである。アインシュタインは、核兵器の出現なんてまったく予想していなかったのだ。

一方、精神科学が勝り過ぎると、自然科学の進歩が止まってしまう。さらに、人々は客観的事実が伴わない理不尽な支配を受けることにある。歴史上、地球が丸いということ、地球が太陽を周回しているということが、事実として認められないという時代があった。

そして、もう一つの要素として社会科学の概念がもたらされている。法律による公平な扱いと秩序の維持、これは国の統治において大変有用なものであろう。しかし、この三要素があっても、依然として世界平和は実現できていない。

その後、地球に来たのは3人であったが、元々は4人のグループであったことが分かった。地球に辿りつけなかった一人の能力についてはまったく分からないが、3人を統率していたことから、三要素を統括できる可能性がある。平山は、この4人目の能力を知りたくてたまらない。戦争を回避するために不可欠な要素に思えるからだ。

(つづく)

(注)こちらはフィクションですから人名など実在するものとは一切関係ありません。
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by elderman | 2007-11-22 00:33 | Comments(2)
Commented by MAKIAND at 2007-11-24 22:22
善と悪と言うのはどうかなと感じました。
実際は人間の欲から怒っているのが戦争なのだと思っていますが。
権力をにぎることができる人間が、かたよった自己満足のためにはじめてしまうのが戦争のような気がしています。そういう空気を作ってきたのも人の欲からなのかと感じます。
Commented by えるだま at 2007-11-25 05:49 x
MAKIANDさん、そうですね。^^
善と悪というのは、拝火教の特徴なので、引き合いに出していますが、
私たちの現実社会ではもっと複雑というか、欲の絡んだお金の問題が原因のようにも感じます。欲を捨てれば、進歩はなくなるし、何のための進歩なのかも考えないといけないかも知れません。


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