えるだま・・・世界の国から

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2007年 11月 14日

遥かなる遺産 Part4(7)

航空関係コンプレックスの入り口に日産パトロールが止まった。運転しているのは、シルダム氏だった。そして車の中には平山、岡野、アツーサの姿が見られる。シルダム氏が守衛と何やらやりとりとすると、車はあっさりと中に入れられた。

平山たちは、シルダム氏の後をついて行き、軍の本部の建物に入った。シルダム氏は、受付でシャフィプール大佐との面会を求めてた。大佐はコンプレックスの責任者である。案内の人が現れると、シルダム氏一行を3階に案内した。

3階に上がると、そこは広いロビーになっていて、軍服を着た男性が二人働いていた。シルダム氏たち4人は、そこにあるソファーで待機するように言われた。待つこと約10分、大佐の執務室の扉が開いて中から軍服の人が出て来ると、秘書の一人に中に入るように促された。

執務室の奥にいたシャフィプール大佐だったが、シルダム氏をみつけると一行を歓迎した。大佐はシルダム氏との再会を喜んでいるようだった。

アツーサが一緒にいるのだ、重大な軍事機密であろうが、簡単なことである。アツーサが優しく依頼しただけで、大佐は未確認飛行物体の保管庫の鍵を出し、案内人の手配をした。4人は案内人に先導され、シャフプール大佐にお礼を言って部屋を出た。

重大な機密事項であるはずだが、歩哨で守られた施設の中の警備はないようだった。平山には、保管庫には鍵はあるが、それ以上の仕掛けがあるとは思えなかった。案内人が保管庫のライトを点灯した。棚と床にいろいろなものが置かれていた。一見、ガラクタが置かれているようにしか見えない。

4人はバラバラにミニ・シャトルを捜し始めた。シルダム氏にはミニ・シャトルのことは知らせていないので、シルダム氏はなんとなく見回っているだけだった。ミニ・シャトルは車二台くらいの大きさである。バラされていなければ簡単にみつかるはず。

平山が一番奥にあるシートの被せられたものをみつけた。シートをめくるとそこには紛れもなくあのミニ・シャトルがあった。特別な関心をみせないように、平山はその場所から離れて、岡野とアツーサのところに行き、囁いた。本当は声を上げて喜びたいところだったが、二人とも顔色を変えないように努力していた。

案内人に礼を言って、シルダム氏の車で航空関係コンプレックスを出た。シルダム氏がアツーサに訊いた。

「どう?目当てのものはあったのかい?」
「いいえ、ありませんでした」
「そうか、残念だったね」
「いいえ、ご協力に感謝します」
「お安い御用だ。お役に立てれば良かったんだが」
「はい、またお願いします」
「ところで、空から降って来たものっていったい何なんだい?」
「私の実家の方で目撃されたものです。何かはよく分かりません」
「そうか、どこか他の場所に保管されているのかもしれないな」
「はい」

(つづく)

(注)こちらはフィクションですから人名など実在するものとは一切関係ありません。
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by elderman | 2007-11-14 07:25 | Comments(2)
Commented by MAKIAND at 2007-11-14 13:26
さーて、これからですね。
Commented by えるだま at 2007-11-14 14:32 x
MAKIANDさん、こんにちは。^^
そうですね。いよいよアツーサの出番です。


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