えるだま・・・世界の国から

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2007年 10月 23日

遥かなる遺産 Part2(16)

「彼が死んでいないと仮定してみるといいかも知れない」

平山は、この岡野の言葉に当惑した。岡野は続けた。

「死んだとか生きているというのは肉体だけのことじゃないだろう」
「え?精神が生き続けているということ?」
「もっと強いものかも知れない。単なる知識の伝承ではないもの」
「そうなると分からないが・・・」
「気がつかないかなぁ。先日も言ったのだが」

平山には、岡野の言いたいことがさっぱり理解できなかった。岡野が続けた。

「どうして平山さんが映画のような夢をみたかということさ、理由があるはずだ」
「・・・夢に理由なんて、フロイトの精神分析ならともかく・・・」
「身近に理由はないかい?」
「え~?私の周囲は日本人ばかりだし・・・」
「そう?」
「え?!まさかぁ、そんなバカな・・・」

平山は自分の思いつきを認めたくなかった。なぜ認めたくないのか、心の中で自問自答を繰り返した。そして、平山がつぶやいた。

「アツーサがミトラの分身なんて・・・そんなバカな・・・」
「本人が意識しているかどうかは分からないさ」
「無意識にミトラの神性、いや、集団催眠の能力を使って・・・」
「それで辻褄が合うのでは?」

平山は、セミナーのときにみせたアツーサの超人的な努力を思い出していた。無意識に出てくるものなのかも知れないと思った。3,000年前のミトラのスピリットが、今まで受け継がれて来ているというのか。平山には、あまりにも身近な人物が対象なので信じられないのだった。

「では、アーリマンも生きているか?」
「それはもっと明瞭だろう。ミトラと同じくらい強力に影響を残しているからね」
「確かに、世界から戦争がなくならない訳だ」
「マツダは少し弱かったのかな、実用的で役に立つものだけどね」
「なるほど、世界をみると、今もなおミトラ、マツダとアーリマンの戦いが続いているようだ」


(Part2 おわり)

(注)こちらはフィクションですから人名など実在するものとは一切関係ありません。
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by elderman | 2007-10-23 09:17 | Comments(0)


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