えるだま・・・世界の国から

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2007年 10月 22日

遥かなる遺産 Part2(14)

平山は一人、アパートで考えていた。どうも、岡野と話をするとその気にさせられてしまうようだと思った。しかし、あれから交通事故やらセミナーやらいろいろあって夢などみることもなかった。

「辻褄かぁ・・・そんなことを考えたことはないが、少し考えてみるのも面白いかな。
「確かに、どうやってミソラがアリマに勝てたかなんて不思議だし、
「その後、ミソラはどうなったんだろうか・・・
「宇宙船かぁ・・・ カスピ海の底は無理としても、あのミニ・シャトルやスライダーなどはどこかにあるのかなぁ・・・
「よせよせ、夢の中のことじゃないか、そんなことを考えたって意味はない」

平山は、自分にそう言い聞かせながらも、なおも考え続けることを止めることができなかった。

「待てよ、もしも、自分がミソラだったらどうするだろうか。強大な武器を持つアリマの軍団。
「武器の開発をミソラが進めるとも思えないし、
「あ!アリマは悪とかいうけど、あいつの進めたのは科学技術じゃないか。
「そして、マツダの進めたのが、法による秩序だったような・・・
「ってことは、ミソラは何か別な能力を持っていたということか。
「平和希求なんて能力とは思えないし・・・
「残りの分野というのは、精神世界かな。宗教とか、哲学、心理学・・・
「あ!」

ここで、平山はあることに気がついた。そして、その思いつきは、考えれば考えるほどもっともらしいものだと思えるのだった。

「ミソラは単身でメディア王国に入り、そこで神といわれるほどの尊敬を集めた。
「マツダの拝火教は、ファリドゥン王のお陰があってペルシャの一部の宗教になったが、
「彼女のミトラ教というのは、もっと広い範囲をカバーしているようだ。
「マツダやアリマに比べて、すごい影響力だ
「これって、つまり・・・」

平山は、自分の思いつきを岡野に話をしてみたくなった。早速、携帯電話に電話を掛けてみた。

「ヘロー、オカノ・スピーキング」
「もしもし、平山です」
「ああ、平山さんかぁ」
「これからお宅にお伺いしてもいいですか?」
「もちろん、いいですよ。また夢をみられたのですか?」
「いや、そういう訳じゃないんだけど」
「そうですか、それなら面白いかと思ったのですが」
「面白い話だとは思います」
「そうですか、では、お待ちしています」

平山は運転手をもう帰してしまったので、アパートのスタッフにタクシーを呼ぶように頼んだ。

(つづく)

(注)こちらはフィクションですから人名など実在するものとは一切関係ありません。
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by elderman | 2007-10-22 00:00 | Comments(2)
Commented by MAKIAND at 2007-10-22 13:35
うーん、こんなところで終わるなんて。。
Commented by えるだま at 2007-10-22 13:48 x
MAKIANDさん、あはは、すいません。
Part2は、あと二回で終わりますが、その終わり方もこんなものかな。(笑)


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