えるだま・・・世界の国から

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2007年 10月 17日

遥かなる遺産 Part2(9)

平山は、自分のみた奇妙な夢を岡野に話してみたい気がした。そもそも岡野というUFOマニアの話が平山の潜在意識に作用して、その結果夢となって現れたのだろうと思ったのだ。平山は、早速岡野をアパートに招待した。北側のテラスでアルボルズ山脈を見ながら夕食を楽しもうというものであった。

平山のアパートの北側テラスからは、3,300mもあるアルボルズ山脈が間近に見える。テヘランの街全体でみると、南側の標高が1,100m程度であるのに、北側は標高が1,700mもある。したがって、徐々に標高を上げていく北側を見ると山脈だけでなく、夜景も美しく見ることができる。

例によって、岡野は6時にやって来た。ガラス製の丸テーブルは二人で使用するには十分な大きさである。珍しく入手できたハイネケンを飲みながら、スリランカ人シェフの作る料理を楽しんだ。おつまみで提供される揚げ餃子のようなサモーサは絶品であった。

ビールを飲みながら、平山はこれまでにみた二つの夢について岡野に話をし始めた。最初は、宇宙船の不時着の話、そしてその続編にあたるアフラマツダとアーリマンの戦いであった。岡野は、頷きながら静かに平山の話を聞いていた。

「すごいイマジネーションだねぇ、驚きました」
「これは岡野さんとの旅行、そして岡野さんの話に影響された結果だと思うけどなぁ」
「いやいや、私はそこまで詳細に話したことはないですよ」
「じゃぁ、どうしてまるで映画みたいな夢をみたのでしょう?」
「遺跡をみたからそのインパクトが大きかったってことじゃないのかなぁ」
「UFO説なんて考えたこともなかったんですから」
「ああ、それに関しては私に責任があるかな」
「責任というような話じゃありませんけどね」
「わはは、そりゃそうだ」

そして、そこからが岡野の本題であった。

「実は、その後いろいろと調べてみたんだ」
「夢の説明がつくような話ですか?」
「そうだね、かなり説明ができると思う」
「それは面白い」
「まず、マツダだけど、東芝が昔、マツダランプという名前で電球を売っていたけど、この名前は拝火教から来ているそうだ。それに、自動車のマツダも”MAZDA”と書くね」
「なるほど、マツダという主人公は、まさに拝火教を代表する名前という訳なのか」
「アフラというのは、神という意味を持つようだから、まさにアフラ・マツダだね」

「ヤズドの拝火教の寺院でみたあのシンボルマークがアフラマツダだったね」
「平山さんの夢によれば、あの羽のようなものがスライダーという乗り物なんだね」
「そうかも知れない。パサルガダエの天使にも羽があった」
「ヘルメットの輝きは光輪、あるいは後光だろうし、アンテナがあの天使の頭にあったものということになるね」
「あの遺跡をみたときには、そんなことは夢にも思わなかったけど・・・いや、夢には見たか」
「レーザーガンなんてあったかなぁ?」
「いや、それは分からない」
「みせびらかす性質のものじゃないから、レリーフにはしないだろうなぁ」

(つづく)

(注)こちらはフィクションですから人名など実在するものとは一切関係ありません。
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by elderman | 2007-10-17 00:05 | Comments(2)
Commented by MAKIAND at 2007-10-21 07:33
うーん。なるほど。しかし、理屈っぽい妄想ですね~
実際そういう事実を知ってないと考えられないし、現地に言ったことがないと立ち回れないでしょうね。
しかし、私には想像も付かない世界です。妄想といえども現実味を帯びていて面白いです。
Commented by えるだま at 2007-10-21 09:06 x
MAKIANDさん、おはようございます。^^
現実と妄想とがごちゃごちゃになったお話にお付き合いくださいましてありがとうございます。


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