えるだま・・・世界の国から

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2007年 10月 06日

遥かなる遺産 Part1(14)

「ねぇ、見て。彼ら、何かを身に付けているのよ」
「ああ、あれは衣類だね」
「ということは、かなりの高等生物ということだな」
「でも、顔中、毛だらけだね」
「仲間同士、何かを話しているように見える」

シェルターの外では、衣類を身に付けた生物が集まって来ている。シェルターという不思議なものが何だか分からないので興味があるのだろう。

「マツダ、どうする?」
「うーん、コミュニケーションを図ってみるか?」
「それには、自動通訳が機能するまで彼らの話を聞かないといけませんね」
「では、彼らの会話を録音して解析にかけよう」

自動通訳が機能するまでに時間はほとんどかからなかった。

「では、アンテナを広げて。同時通訳で彼らとのコミュニケーションを図ってみよう」
「彼ら、攻撃的だったらどうする?」
「彼ら何か刃物みたいのを持っていますよ」
「武器としてはかなり原始的なものだが、直接くらってはいけないな」
「レーザーガンで一丁脅してみるか?」
「敵意を見せるのは得策ではないと思いますけど」
「確かに、ミソラさんの言うとおりだな」
「このままではしょうがないから、ま、当たってみるか」

マツダがシェルターの扉を開けると、周囲にいた高等生物たちが驚いて数メートルも退いた。

「ああ、怖がっているようだな」

マツダがレーザーガンを持ってシェルターを出た。アリマがそれに続いた。ミソラはシェルターの中で様子を見ている。マツダが、同時通訳を通じて話しかけた。

「私たちは敵ではありません」

その声を聞いた高等生物たちは、さらに一歩退いた。

「お前たちは何者だ?」

ついに、高等生物のボスが口を利いた。マツダはすかさず返事をした。

「私は、マツダ。これは、アリマ、奥にいるのが、ミソラです。事故に遭ってここにいます」
「どこから来たのか?」
 
この質問にはどうやって答えたらいいものか、マツダは思案した後、手で空を指した。

「ん?空からやって来たと?」

マツダは頷くと、彼のヘルメットが太陽の光に反射し、広げたアンテナが輝いた。それを見た高等生物のボスが言った。

「私は、ソーマと言う。学者である」
「どうぞよろしく」
「私はあなた方のような人たちを見たことがない。これから王族のファリドゥン様に報告したいと思う」
「そうですか、それではこれをどうぞ」

マツダが差し出したのは、キラキラと輝くM-Boxだった。スイッチを入れると、音楽が鳴り、Boxがさまざまな色に輝いた。

(つづく)

(注)こちらはフィクションですから人名など実在するものとは一切関係ありません。
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by elderman | 2007-10-06 06:16 | Comments(4)
Commented by はしばみセーラ at 2007-10-06 08:31 x
おはようございます。
しばらく、忙しくしておりましたら、随分お話が進んで、もう第1話も終盤近しですね。話が、急に遥かなる妄想っぽくなって、どう展開するのかワクワクします。
マツダ一行が人間なのか、ソーマと言う学者が人間なのか、でも顔中毛だらけではそれもどうか? タイムトラベルとかあるのかしら?なんて、こちらも妄想が広がって来ました(^^)
Commented by えるだま at 2007-10-06 09:36 x
はしばみセーラ さん、おはようございます。^^
拙い作品ですが、お読みくださいましてありがとうございます。
イランの遺跡にヒントを得て書き始めたものです。
ご一緒に妄想をお楽しみいただければ幸いです。^^
Commented by MAKIAND at 2007-10-07 10:07
ふふふ、SFではないですか?読んでるとそういうふうに感じながら見てしまいました。
Commented by えるだま at 2007-10-07 10:30 x
MAKIANDさん、お付き合いくださいまして、ありがとうございます。^^
全体としては、SFじゃないと思うけど、やっぱりSFなのかな・・・ 妄想だからねぇ。(苦笑)


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