えるだま・・・世界の国から

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2007年 10月 05日

遥かなる遺産 Part1(13)

「ふぅ、上手く止まったようだ」
「アリマ、どう?もう動けないの?」
「エンジン本体のトラブルだから、どうかなぁ、直せるかなぁ」
「大丈夫よ。陸地に出れば何でもあるでしょう」
「ミソラさんは、いつでも楽観的だねぇ」
「じゃあ、ミニ・シャトルに必要なものを積んで、上陸しよう」
「何が必要かな?」
「食料、発電機、スライダー、シェルター、ボディスーツ、ヘルメット・・・ それから」
「必要なものはまた取りに戻ればいい」
「シェルターの外では、ボディスーツとヘルメット、常時着用かぁ」
「窒素は問題ないけど、酸素濃度が高いし、微量成分も心配だ」
「紫外線も強いようだね」

三人は必要なものをミニ・シャトルに積んで、エアーロックから湖の水中に飛び出した。湖の中には見たこともないような生物が泳いでいる。

「たんぱく質は問題ないようね」
「あんな気持ちの悪い生き物を食べないといけないのか、やれやれ」
「食料は有限だし、修理までどのくらい時間がかかるか分からないもの、しょうがないでしょ」

ミニ・シャトルは海面に浮かんだ後、陸地を目指して進んだ。三人は、ミニ・シャトルを砂浜に接岸させると、ミニ・シャトルを陸地に引っ張り上げ、上陸を開始した。三人の被るヘルメットに太陽の光線が反射して輝いている。

「三人が近くにいるときは、このままでいいけど、離れて遠くに行くときにはアンテナを広げることを忘れないように」
「了解」
「分かっています」

三人は、樹木の茂った場所にシェルターを設置した。シェルターは、灰色をしていてモンゴル人の使うテントのような形をしている。小さいが、三人が寝るスペースは十分にある。シェルターの設置や生活の準備ですっかり疲れた三人は、ボディスーツを脱いでシェルターで休憩することにした。

「きゃぁ!」
「どうした?ミソラさん?」
「目が、目がこちらを見ていたの」

シェルターには小さな窓がある。そこに目があったとミソラが言っているようであった。

「しまった、レーダーを確認しなかったけど、陸地に高等生物がいるとは」

マツダは、レーダーを確認して驚いた。シェルターの周囲には、いくつもの大きな生物が集まって来ているのだった。三人は急いでボディスーツを身につけた。

「シェルターは核爆発にすら耐える頑丈なものだから安全だけど」
「どうしたものか」

(つづく)

(注)こちらはフィクションですから人名など実在するものとは一切関係ありません。
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by elderman | 2007-10-05 00:22 | Comments(4)
Commented by matyabin at 2007-10-05 06:09 x
おはようございます。
とっても面白く読ませていただいています。
途中途中に、世界遺産がちりばめられていて。
続きを楽しみにしています。

最近、「魔法のIらんど」のHPで小説を2つ書いてみました。
「ねつおくり 七夕の短冊にゆれて」
「マリモのささやき」
です。
よろしかったら読んでやってくださいませ^^
次回作は、遺跡を旅するロマン小説を書きたいと思っているので、興味津々なのです^^;
Commented by えるだま at 2007-10-05 08:14 x
matyabinさん、おはようございます。^^
拙著、お読みくださいまして、ありがとうございます。m(_ _)m
小説をお書きになられるのですか、知りませんでした。
早速読ませていただきますね。
Commented by mintogreen at 2007-10-06 00:41
えるだまさん、こんばんは。
だんだん、佳境に入ってきましたね。
いったいどうなっちゃうのか・・・えるだまさんの想像力について行くしかない!

Commented by えるだま at 2007-10-06 06:10 x
mintogreenさん、おはようございます。^^
妄想ですからねぇ・・・ 誇大妄想かも知れないな。(笑)
どうか気長にお付き合いくださいませ。^^


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