2007年 08月 04日

タイと日本

前にタイでの赤ちゃんの周囲の情景を書いてみましたが、この赤ちゃんがどういう一生を送るのかはまったく分かりません。タイは日本からの経済支援は受けられないほど発展しましたが、まさに発展途上国でした。下宿のおばさん、おじさんは義務教育しか受けていないので、タイ語の読み書きがやっとです。

でも、その子供たち(もう既に大人ですけど)は、小学校高学年から英語を習っています。そして、さらにその子供たちは、幼稚園から英語教育を受けていると聞きました。タイ人にも高学歴者がずい分増えて来ています。もともと外交のセンスは抜群のタイですから、外務省の人材をみると感心することもあります。

タイ国というのは、私の目からは、自分で努力するというより、外部の力を利用しようとするのが得意なようにみえます。歴史的にもそうだと思います。外国資本や技術を受け入れても自分のところでしっかり利益を上げるというような方針にも映ります。日本人は真面目ですから、欧米先進国並みになるために基本からすべて知識や技術を蓄積してきたのとは大違いです。

タイ人が英語を勉強するのは、そういう意味でも重要なことだと思います。外国勢と対等に渡り合うためには国際語である英語の力がどうしても不可欠なのでしょう。この姿勢も日本人とは正反対な感じがします。日本では特に英語を必要としないし、ほとんどあらゆる情報が日本語で手に入ります。こういう国は先進国の中でも少ないと思います。それだけ過去からの蓄積があり、更新もされているということですけどね。

これまでは、普通の日本人として普通に過ごしている場合、英語はほとんど必要なかったと言えるでしょう。しかし、日本でもグローバリゼーションはどんどん進み、その勢いはさらに拡大傾向にあります。日本にも外資系企業の進出が目立つようになりました。

今や国内で働くにしても、英語が必要な時代になっていると思います。もちろん英語ができるというだけでは、もはや希少価値はありませんから、教養として能力として身につけるべきことだろうと思います。海外旅行程度でしたら、簡単な英語で済みますから、駅前なんとかで十分習得できることでしょう。問題は、「はーい、たけちゃん」の世界じゃないと思います。

きちんとした英語を、日本語訛でもいいから堂々と話せる方がずっと重要でしょう。韓国人はしっかりと韓国語訛の入った英語を堂々と話しています。シンガポールに至ってはもう母国語のようです。私は、いまだにシンガリッシュが苦手ですが、彼らは私の方が英語が苦手だと解釈しているようです。

話が大分逸れてしまいましたが、私の言いたいことは、発展途上国のようなタイでも得意な分野というものはあるということです。日本人は、日本が経済大国であること、高度な技術を持っていることで誇りに思っていますが、自分自身がどのくらいそれに貢献しているか顧みる必要があるのではないでしょうか。

東南アジアでよくみる光景ですが、やたら横柄な日本人をみることがあります。多分、こういう人たちって結構いるんじゃないかな。あるレストランでのことですが、このレストランのスーパーバイザーは私の友人ですが、彼はこういう日本人客に対して嫌な顔を少しも見せずに対応していました。同じ日本人としてこちらが恥ずかしく思いました。
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by elderman | 2007-08-04 00:51 | えるだまの観察


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