2007年 07月 01日

豊かさについて

生活が豊かであれば自然に幸せを感じるというものではないでしょうか。では、今の日本って本当に豊かでしょうか。この疑問はずっと前から問われていますね。今回は、分かりやすくタイの田舎と比較してみましょうか。

日本人の多くが考えている豊かさ、つまり物ですが、タイの田舎でもほとんどのものがあります。自動車、オートバイ、カラーTV、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、携帯電話、などなど。今流行りの薄型TVだって、広い家ではあんまり意味がないでしょうしね。エアコンはちょっと微妙な問題です。現地の人たちは生まれたときから、こういう環境で生活しているので、実際問題あまり必要性を感じていないと思います。

食生活は現地の食習慣に依存しますから、日本人があれがないこれがないと言ってもしょうがないでしょう。現地の人にとっては不足はないはずです。日本人はいろいろな味を好むので、イタリア料理やフランス料理のレストランがないという指摘だったら当たっているでしょうね。確かにタイの田舎では、さすがにこういうものは存在していません。

決定的な違いは、インターネットサービスでしょうか。タイの田舎にはADSLすらありません。インターネットサービスのお店はADSLだと思いますが、やろうと思えばできないことはないのかな。でも、村人たち、暇そうだけど、インターネットを使おうという気はあまりなさそうです。(笑)

逆を言いましょうか、私のいるタイの田舎では、広大な敷地に大きな立派な家に住んで、庭には熱帯植物、観葉植物、果物のなる木などがあって、犬が数匹、猫も少々、小鳥が2,3羽。熱帯植物と言っても、土地のものでない変わったものが多く見受けられます。そして、現地の人たち、自分たちが貧しいなんてこれっぽっちも思っていません。田舎のタイ人のおおらかさはまさに環境から生まれたものだと思います。

これって、豊かだと思いませんか。この村の問題は、高学歴になると仕事が地元でみつけられないということでしょう。村でフツーの生活をする分には何も問題ないのに、一生懸命勉強して、学歴を高めたら、村から出て行かなければならない。これは地元の問題だと思いますね。そして、逆にどうしてわざわざ苦労して幸せな生活を捨てるのだろうという疑問すら湧いてきます。

多分、その答えは時代が変わっているということなのでしょう。昔のままでは現代人は生き抜けないというか、このタイの田舎でもそうなのだろうと思います。若い人が地元にいたいと思ったら自分で新しい仕事を始めないといけないでしょう。あと10年もしたら、この田舎も変わることと思います。変わると言っても、若い人たちが村から出て行くということでしょうけどね。

日本人が豊かさを感じたければ、発展途上国で生活することかな。日本人は一応お金持ちですから、物価の安い国ではお金持ちの生活ができます。もっとも外国で日本食を求めていたら、物価が安いという環境を享受できませんけどね。このことを別な言い方をすれば、日本人は外国に出なければ豊かさを感じることは難しいのかも知れません。(苦笑)

日本のいいところが、携帯電話とウォシュレットというのではちょっと寂しいかな。インターネット環境では韓国など他の国に負けているし、食文化はそれぞれの国固有のものだから比較できませんしね。

今考えているのは、田舎のタイ人がどうしてプラスティックのお皿で食事をしているのか、どうして磁器のきれいな器をほしがらないのかって考えています。豊かさの物差しが違うんじゃないかってね。値段が高いというのはありますが、どうもそれだけの理由ではないような気がします。実用本位なのかなぁ。でも、お金持ちのタイ人の家では立派な食器がありますけど・・・ 

(村の家)
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(村の家の庭)
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by elderman | 2007-07-01 18:47 | えるだまの観察


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