2007年 05月 23日

日本人の得たものと失ったもの(1)

このテーマ、実は今回の「タイで田舎暮らし」の一つの大きなテーマです。私は、映画「三丁目の夕日」に描かれているような昭和30年代が良かったというつもりはありませんが、日本が高度経済成長を続けて、豊かな生活を送れるようになり、その得たものの代償に何かを失ったように感じています。

今回、現地で3日間過ごしてみて、日中の蒸し暑さに耐えかねてエアコンを導入しましたが、確かに日中や暑さの残る夕方から夜にかけてとても快適になりました。しかし、同時に失ったものがあります。朝のヒンヤリした気持ち良さを感じることはもうないでしょう。感動するくらいに気持ちのいい朝だったのですが、少し残念な気がします。

それなら、エアコンを放棄して元の生活にすればいいかというとそうは行きません。一度味わった快適さを捨てるということはできないものなのでしょう。今回の例は、日本人の得たものと失ったものというテーマに沿った一つの例だと思います。

朝が気持ちいいと感じると、早起きをして気持ちのいい時間を味わいたくなります、しかしエアコンで常時快適となり、朝の気持ちよさを感じなくなると、朝早く起きる必要はなくなり、生活は夜型になりそうです。一つの変化から、いろいろな付随効果があるのではないでしょうか。

現代人の生活が夜型になっているのをエアコンのせいだけとは思いませんが、文明の力が生活のパターンを変えてしまうということはあるでしょう。こういう変化は精神的にも影響があるのではないかと思います。

早く起きて一日で一番気分のいい朝を迎え、蒸し暑い日中に肉体労働をし、夕方には帰宅して家族で食事をし、早い就寝というパターンは好ましいもののように思えます。普通の朝を迎え、冷房の効いたオフィスでストレスいっぱいの仕事をして、遅くまで仕事をし、遅い時間に帰宅して寝るだけというのとでは精神面での健全さが違いそうです。

日本人はいつも忙しいのですが、さしたる娯楽のないタイの田舎やイラン人の生活をみていると、日本人はそれほど重要でないことにかまけている時間が多過ぎるのかも知れないと思うようになります。長時間労働に加えて、飲み会の多さ、娯楽の多様さ、長距離通勤、一日の時間の使い方がずい分違うと思います。

(写真は、熱帯睡蓮です。^^)
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by elderman | 2007-05-23 10:22 | えるだまの観察


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