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2007年 02月 08日

言葉シリーズ(4)さもしい

「さもしい」という言葉も語源がよく分からないものですね。そもそも漢字がないようだから、こういう表現にはなにか面白い語源がありそうです。「さもしい」というのは、一般的には見苦しい、卑しい、卑劣、心が汚い、みすぼらしいという意味でしょう。

語源を調べると、仏語(フランス語ではありません、念のため)の「沙門」(さもん)から来ているそうです。「沙門」というのは、僧侶という意味ですが、それなら悪い意味には思えません。では、「沙門らしい」が「さもしい」となったと言いますが、元々はどういう意味だったのでしょうか。

調べてみると、どうやら平安時代末期から鎌倉時代にかけての僧侶の言動が元になっているようです。この時代、親鸞や日蓮などが新たな解釈で新仏教を興した時期です。ですから、それ以外にもいろいろな怪しい僧侶が大勢いたようです。生くさ坊主とかそういう僧侶を破戒僧ともいいますね、その人たちの言動が原因になって、悪い意味が定着してしまったようです。

私がこの言葉を初めて聴いたのは、NHKの人形劇でした。「さもしいさもじろう」なんてナレーションが入っていたので一発で覚えてしまいました。その時は、音の響きからなんとなく意味を解釈していましたが、響きが悪いというのも悪い意味を定着させやすくしたのではないでしょうか。「あさましい」、「さびしい」、「みすぼらしい」というような単語からの連想かも知れません。

ところで、東京都区議会議員の政務調査費のずさんな運用という報道をみていると、今の日本、なんとさもしい政治家の多いことかと嘆きたくなりますね。そんなことで、死語のようだった「さもしい」という形容詞を思い出してしまいました。

あ、「ずさん」という言葉も語源が面白そうですね、次回は「ずさん」を調べてみましょう。
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by elderman | 2007-02-08 11:25 | えるだまの観察 | Comments(0)


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