えるだま・・・世界の国から

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2007年 02月 05日

言葉シリーズ(1)埒

思いつきでこのシリーズを始めてみようと思います。風呂に入っていて突然「埒」って何だろうって思ってしまったのです。もちろん「拉致」の方ではありません。「埒があかない」とか「不埒なやつ」とか言いますよね。だから、「埒」っていい意味のはずなんですが、「埒」という字を使った人名を知らないし・・・ はて?不思議なことだというのが始まりです。

「不埒」というのは、「法にはずれていること」、「道にそむいていること」「ふとどき」と広辞苑に出ていました。だから、「埒」というのはいい意味のはずですよね。ところが、「埒」という漢字を調べると、「馬場の周囲の柵」なんて書いてあります。それが転じて、「物事のくぎり」になったような・・・ でも、ちょっと変ですね。

「埒」は「臈次」(らっし)からの転かもしれないということも書いてあったので、「臈次」を調べてみました。意味は、「ものごとの順序」、「秩序」ということのようです。その語源を調べると、次のようでした。

「仏教では、昔、雨季など修行の旅に出かけられない時、僧が1カ所に集まって安居(あんご)と呼ばれる修行をしていたそうです。この安居のことを年臈(ねんろう)・法臈(ほうろう)といい、その臈を出家・受戒してから何回修行を重ねたかによって座席の順位を決めたそうです。その順位を表す言葉を臈次(らっし)といい、順序がたたず、無秩序・乱雑なことを「臈次がない」と言ったそうです。 」・・・以上、飛騨語林からの引用です。

どうやら「埒」というのは「臈次」からの転というのが頷けます。「埒もない」というのは、「臈次もない」だったようです。こういう語源なら、姓名に使うというのはちょっと控えたくなりますね。そして、いい意味というほどのことはないようです。

それから、「だらしがない」というのも、この「埒もない」から来ているという説もあるようです。「だらし」って何だろうと思っていましたが、意外なところに答がありました。^^
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by elderman | 2007-02-05 08:05 | えるだまの観察 | Comments(12)
Commented by 宇宙和里 at 2007-02-05 08:16 x
おはようございます^^。
面白そうな 新シリーズ! 楽しみにしています。
今回も、(朝から!) 勉強になりました。ありがとうございます!
Commented by elderman at 2007-02-05 08:25
宇宙和里さん、おはようございます。^^
この歳になると、知らないで使っている言葉ってあるもので・・・(汗)
きちんと調べて意味を理解しないといけませんね。
こんな言葉について調べて行こうと思いますが、いったいいくつくらいあるのかなぁ・・・
Commented by matyabin at 2007-02-05 12:26 x
こんちは^^
「らち」については、農業に関係もありますよ。
昔(昭和30年代まで)農作業で使っていたそうです。
私はほとんどお目にかかったことはありませんが(笑)
櫛みたい柵みたい歯で田んぼを柔らかくするブツです。それが空かないくらい莫大な田んぼと格闘していたことから発生したこともあると思います。
その単純な機械は隣の人との間隔がとれないくらいのものであったと聞いています。
競馬場で「内らち」って言いますよね~。それは農耕から語源が由来する柵のことを指します。

安居寺(あんごじ)っていう曹洞宗の古刹がmatyabin地帯にあります。
そんな由来だったんだと感激しました。
嬉しくなった♪
ありがとうございました(^^)
Commented by matyabin at 2007-02-05 12:44 x
連書きごめんなさい。
だらし・・・って「うだつがあがらない」みたいな感じなんですか?
イメージ的には、相撲などで出てくる顕彰幕みたいなものですか?
それがないとかっこ悪いってな感じですか?
凄く気になってしまいました(爆)
答えを教えてくださいませ^^
Commented by elderman at 2007-02-05 12:47
matyabinさん、こんにちは。^^
貴重な情報ありがとうございます。早速、農機具で調べてみました。
「らちころがし」なんて面白いですね。今でもやっているんじゃないのかなぁ。次のサイトで写真が見られます。
http://blog.so-net.ne.jp/lions/2006-07-11
この「らち」の語源は分かりませんでしたが、面白い「らち」つながりですね。^^
柵という意味の「らち」は正統派でしょうね。埒があかないというのは、柵のことでしょう。
安居って曹洞宗のお寺の名前にもありましたか、面白いですね。^^
Commented by elderman at 2007-02-05 12:52
matyabinさん、えっとね、
「だらしない」の意味は、「物事のけじめがつかないで、きちんとしていない・秩序がない・しまりがない・しだらない」ということですが、
「しだらない」からの転というのが有力な説のようです。「しだらない」というのは「ふしだら」ということですけどね。
Commented by madamkase at 2007-02-05 15:26 x
えるだまさん、私はずっと子供時代から牧場の柵だと思っていましたから、検索することもなく
いくつもの説があるなんて知りませんでしたよ。らちもないことを、なんて言いかたもしますね。
だらしないも、らっしかららちにつながるというのも初耳です。
勉強になります、このシリーズ、どんどん調べてくださいませ。
Commented by elderman at 2007-02-05 15:34
madamkaseさん、そうなんですよね。
「埒があかない」というのは、「柵が開かない」という意味だと思います。
私の疑問は、不埒千万、不埒者、埒もない、これらの意味が釈然としなかったので調べる気になったのです。
シリーズなんてタイトルを打ちましたが、続編が控えている訳ではありません。また、何か疑問に思ったら、(2)をアップしますね。^^
Commented by matyabin at 2007-02-05 20:57 x
こんばんは^^
検索してみましたぁ。
だらしがない→しだらがないは邦楽の手拍子のことで、物事が進まない、はかどらないっていう意味も(^^)
普段、何気に使っている言葉もたくさんの意味があるんですね~。
Commented by elderman at 2007-02-05 21:20
matyabinさん、こんばんは。^^
はい、面白いものですね、耳から聴いて覚えているだけでは、心もとないですね。
こういう表現をもっと調べてみましょう。^^
Commented by paraissez at 2007-02-05 21:32 x
私が子供の頃気になった言葉で、「ろくなもんじゃない」ってやつ。
あれは六ではなくて陸だと聞いた記憶が・・・。
陸の物のほうが海の物よりいいってことなのか?と・・・。
Commented by elderman at 2007-02-05 21:40
paraissezさん、こんばんは。^^
「ろくでなし」とか「ろくでもない」とか、言いますね。
この「ろく」は「陸」と書くのが普通ですが、「まじめなこと」、「きちんとしていること」という意味のようです。
海千山千じゃ困るでしょ、陸のものが一番まっとうなんじゃないですか。^^


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