えるだま・・・世界の国から

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2007年 01月 31日

幼い頃(2)スイカ

私が小学校に入る前、とんでもない田舎に住んでいました。ボンネットのあるバスが走ると関東ローム層の赤土がもうもうと舞うようなところです。雨が降れば、粘土のようになってグチャグチャという始末で、ズック靴が直ぐに茶色になってしまったものです。

そんな田舎だったので、夏になると近所の農家からたくさんの作物をいただいたようです。板張りの台所の床には10個以上のスイカがゴロゴロと並んでました。冷蔵庫のない時代ですから、スイカは井戸の中に入れて冷やして食べたものです。

私は子供ながら、スイカを叩くと、美味しいかそうでないか分かったものです。少し古くなると中心の方が白い粉のようになって美味しくないですものね。家にあるスイカは、すべて中身が赤いものでした。当時、黄色いスイカというのが出始めて、これを食べてみたくてしょうがなかったのですが、もちろん、買ってはもらえませんでした。

おやつなんてロクなものがない時代ですから、スイカは立派なおやつでした。暑い日の昼下がりだったと思います。私が望んだものだと思いますが、母親にスイカを半分に切ってもらって、スプーンに食べることにしたのです。普段は、ちゃんと普通に切ってもらっていましたよ。

小さな体で、大きなスイカの半分を食べてしまいました。スプーンで食べるという行為が面白くて、どんどん食べてしまったようです。その後、満足して昼寝をしたのだと思いますが、私が目を覚ますと、そのまま呻き声を上げて意識を失ってしまいました。

気がつくと、周りにいろいろな人が私を覗き込んでいました。どうやら、スイカの水分のとり過ぎで脳貧血を起こしたとのことでした。子供のときの悪い経験ですから、これは完全にトラウマになってしまい、それ以降まったくスイカを食べる止めてしまいました。嫌いな果物という範疇に入ってしまったのです。

5歳くらいのトラウマが解消したのは、ずーっと後のことです。45歳を過ぎる頃だったでしょうか、バンコクに行ってスイカを食べるハメになってしまったのです。タイ人女性に勧められて、私がスイカを嫌いというのも変なので、しょうがないから少しだけ食べてみることにしました。

食べてみるとサクサクとして、ジューシーで甘いものでした。「あれ?日本のスイカと違う」という感じがありましたが、子供の頃の味覚の記憶との比較では意味がありませんね。タイではスイカジュースもあって、こちらも人気です。普通タイでは、朝食の果物にスイカがあるので、少々いただくようにはしていました。

実は、今でもスイカはあまり好きではありませんが、特に日本のスイカにはいまだにトラウマが残っているようです。スイカ割りでグチャグチャになったスイカなんて絶対に食べたくないなぁ、それに常温のスイカもダメです。(苦笑)
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by elderman | 2007-01-31 09:37 | えるだまの観察


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