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えるだま・・・世界の国から

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2007年 01月 26日

私の恋人

ギターという楽器、楽器としてはかなり不完全なものだと感じています。そもそも、一つの音を出すのに両手を使わないといけないので、速いパッセージをピアノやバイオリンのようにはできないし、音量も小さ過ぎます。

なぜ不完全かというと、ピアノ、ハープ、オルガンのような楽器以外で和声を奏でることは難しいですね。独奏としての音色を持ち、かつ伴奏もできるという欲張った楽器ですから、すべてのことをこなすことは難しいし、できないこともある訳です。

二声の音楽を一台のギターで完全に弾くということはほとんど不可能に近いことです。三声となると、物理的にもう無理だと思います。指が8本くらいあったらできるかな。そういう訳で、私の好きなバッハの曲の演奏は、非常に難しくて、自分で楽しむということしかできないくらいです。ブチブチと音が切れる演奏なんて聴かせられませんものね。

ピアノにできないことでギターにできることと言えば、音色を変えることでしょうか。ピアノではタッチといいますが、ギターではもっとダイナミックに音色に変化をつけることができます。硬い音、柔らかい音、甘い音、乾いた音、ビブラートを効かせた音、などなど表情をつける要素には事欠かないくらいです。ギターは小さなオーケストラと言ったのはシューベルトだったかな。

写真は、私のギターです。イランに持参しようと思っていたのですが、飛行場で預けられるなんて聞いたので諦めました。幸い、テヘランのアルメニア人街にいい楽器店があったので、そこでスペイン製のギターを買いました。そのギターは、日本に持ち帰ったので、今次男坊が使っています。

私のギターは、マレイシアにいるときにみつけたものです。日本で買うより、外国で買った方が安いだろうと判断したものです。銘柄は、ホセ・ラミーレスというもので、クラシック・ギターを演奏される方ならご存知だろうという代物です。魅力的な音色、バランスのいい和音と大変気に入っています。本当は、もっと上手な人に弾いてもらいたいところでしょうが、こればかりはしょうがないですね。(汗)

最近、全然ギターに触らず、チリばかり相手にしていますが、たまには長年の恋人を引っ張り出して、気持ちよく歌ってもらわないといけませんね。
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by elderman | 2007-01-26 07:40


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