えるだま・・・世界の国から

elderman.exblog.jp
ブログトップ
2007年 01月 22日

TVのイランの取材番組

先日、どこかの民放でイランの取材をした番組がありました。課題は、「イランは本当に悪の枢軸の国なのか」というもので、結論はそうじゃないというものだというオチをつけるものだとミエミエとも思える企画でした。それでも、私は短期間の取材でどこまでイランという国の実態に近づけるものなのか、興味本位で見ることにしました。

街頭インタビューを行い、リポーターは言論の自由がない国とでも考えていたのか、個人個人の活発な意見の言い合いにびっくりしていました。イラン人というのは、10人集まれば、10個の政党ができるというくらいですから、それぞれが意見を持っているものです。何かテーマを与えれば議論百出、これは日常茶飯事なんですけどねぇ。

核兵器についてだって、政府のやり方にだって、いろいろな意見が飛び出します。タクシーの運転手ですら、この国にはマネージメントがないなんて言うお国柄です。日本のマスコミは、イランがまるでイラクのような独裁政治で言論の自由がまったくないと考えているようでした。

やがて、取材は教育現場に向かい、大学に女性が多いことをみて、大いに喜んでいました。短期間の取材では、どうしても表層的にしか物事が見えないのでしょう。大学に進学する男子が少ないということは、イランの社会問題とも言えることです。

イランの現政権下では、学歴の高い、中産階級が一番苦労しています。それを見ている男子は、勉強するよりも目先の利益と商売に進む傾向があります。それでも、働こうという意思のある青年ならいい方で、就職が難しいことから安く手に入る麻薬に手を出す若者が少なくないのです。短期間の取材では、ここまでは踏み込めないとしたものでしょう。

もう少し事前に勉強して行けば、現場の取材も違ったものになるでしょうが、番組を制作する側は、一般的日本人の視線を大事にしたようです。そして、表面的な観察からだけでも、悪の枢軸とは言えない民主的な国だなんて結論を導き出していました。

家内も一緒にこの番組を見ていたのですが、学校で映された子供たちの目の輝きと将来の希望などの話には感心していました。日本の子供たちとは違うって言って羨ましそうでした。イランの子供たちの米国批判は教育者がそのように教えているからでしょうけども、それ以外のテーマでは子供らしい、微笑ましくも、逞しい希望を聞くことができました。

例えば、地震で多くの人が亡くなったので、地震に強い建物を造りたいとかです。日本だと、耐震偽装してでも儲けたいなんて言出だす子供がないといいのですが。(苦笑)
[PR]

by elderman | 2007-01-22 13:05 | えるだまの観察


<< 椿(ツバキ科)      ソシンロウバイ(ロウバイ科) >>