2006年 10月 29日
植物科別勉強中です。ナス科は比較的大きな科です。ナス、トマト、ジャガイモなどの野菜類を始め、タバコやチョウセンアサガオ、ペチュニアなどがあります。 写真にない植物も出てきますし、その科のすべての植物を網羅する気はありません。不定期更新になりますが、どうぞよろしくお願いします。M-flower5さん、mintogreenさんは日本に在住の方です。 参考文献は、”Flora of Iran by Ahmad Ghahreman”、”shu(^^)ボタニックガーデン(Shu Suehiroさん)”、 ”植物雑学事典(岡山理科大学)”を主としています。 カリブラコア属(Calibrachoa) ・カリブラコア(Calibrachoa sp.) (解説)カリブラコア属はペチュニア属から分離された属だが、近縁。写真はオランダで撮影したものです。 キチョウジ属(Cestrum) ・ヤコウカ(夜香花)(Cestrum nocturnum)、英名:Night jasmine、Lady of the night (解説)西インド諸島が原産。この花は夜になると開き、つよい香りを放つ。別名で「ヤコウボク(夜香木)」と呼ばれる。写真はベトナムで撮影したものです。 ・ケストルム・エレガンス(紅花夜香花)(Cestrum elegans)、英名:Red cestrum、Purple jasmine (解説)メキシコが原産。和名では「ベニバナヤコウカ」(紅花夜香花)と呼ばれる。写真はイランで撮影したものです。 クコ属(Lycium) ・クコ(枸杞)(Lycium chinense)、英名:Chinese boxthorn (解説)日本から朝鮮半島、中国に分布。葉は枸杞葉(くこよう)、果実は枸杞子(くこし)、根は地骨皮(じこっぴ)と呼ばれて薬用にされる。写真はM-flower5さんの撮影です。 タバコ属(Nicotiana) ・ニコチアナ(Nicotiana alata) (解説)原産地はブラジル。タバコの仲間。花色には赤、白(原種)、紫、黄、淡緑がある。写真はルーマニアで撮影したものです。 チョウセンオサガオ属(Datura) ・チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)(Datura metel)、英名:Thorn apple (解説)中国南部からインドにかけて分布。写真はルーマニアで撮影したものです。 ・ヤエチョウセンアサガオ(八重朝鮮朝顔)(Datura fastuosa) (解説)花は紫色で下向きに咲く。八重咲き。10月頃に開花。実は、いがぐり状。写真は日本で撮影したものです。 ・エンジェル・トランペット(Datura suaveolens)、英名:Angel's trumpet (解説)南アメリカ、ブラジルの南東部が原産。別名で「キダチチョウセンアサガオ」(木立朝鮮朝顔)、 「オオバナチョウセンアサガオ」(大花朝鮮朝顔)と呼ばれる。写真はルーマニアで撮影したものです。 トウガラシ属(Capsicum) ・トウガラシ(唐辛子)(Capsicum annuum)、英名:Pepper (解説)熱帯アメリカが原産。果実のかたちは球形から細長いものまでさまざま。熟すと赤色や黄色、紫色などに色づく。写真はイランで撮影したものです。 トマト属(Lycopersicon) ・トマト(蕃茄)(Lycopersicon esculentum)、英名:Tomato (解説)メキシコあるいはペルーが原産と言われる。日本へは17世紀に渡来。野菜としては昭和になってから。写真はルーマニアで撮影したものです。 ナス属(Solanum) ・イヌホオズキ(犬酸漿)(Solanum nigrum)、英名:Black nightshade (解説)北半球に広く分布。果実は球状で、緑色から紫黒色に熟すが、光沢はない。全草にソラニン、果実に脂肪油などを含んでいて有毒。写真は日本で撮影したものです。 ・ジャガイモ(馬鈴薯)(Solanum tuberosum)、英名:Potato (解説)南アメリカの中央アンデス、チチカカ湖付近が原産。日本へは16世紀の終わりごろ渡来。名前は、ジャガタラ(ジャカルタ)のイモから。写真は日本で撮影したものです。 ・タマサンゴ(玉珊瑚)(Solanum pseudo-capsicum)、英名:Jerusalem cherry (解説)ブラジルが原産。日本へは明治時代に渡来。別名で「フユサンゴ」(冬珊瑚)、「リュウノタマ」(竜の玉)とも呼ばれる。写真は日本で撮影したものです。 ・ツルハナナス(蔓花茄子)(Solanum jasminoides)、英名:Potato vine (解説)南アメリカのブラジル、エクアドル、パラグアイに分布。日本に自生する「ヤマホロシ」(山保呂之)と同じ仲間。咲き始めは薄紫色で、時間がたつと白色に変化するものもあるそうです。写真はmintogreenさんの撮影したものです。 ・ナス(茄子)(Solanum melongena)、英名:Aubergine、Eggplant (解説)インド東部の東ガード山脈が原産と考えられている。日本へは奈良時代に渡来。漢字の名前は漢名に由来。写真はタイで撮影したものです。 ・ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)(Solanum lyratum) (解説)日本各地と朝鮮半島、中国それに東南アジアに広く分布。果実は緑色から朱紅色に熟しますが、ソラニンが含まれ有毒。写真はM-flower5さんの撮影したものです。 ・ヤマホロシ(山保呂志)(Solanum japonense) (解説)日本国内に広く分布。写真は日本で撮影したものです。 ・マルバノホロシ(丸葉の保呂志)(Solanum maximowiczii) (解説)日本では本州から九州にかけて分布。写真はルーマニアで撮影したものです。 ・ルリヤナギ(瑠璃柳)(Solanum glaucophyllum)、英名:Waxyleaf nightshade (解説)ブラジルからウルグアイ、アルゼンチンに分布。日本へは江戸時代に琉球から渡来。別名で「リュウキュウヤナギ」(琉球柳)とも呼ばれる。写真はmintogreenさんの撮影したものです。 ・ワルナスビ(悪茄子)(Solanum carolinense)、英名:Horse nettle (解説)北アメリカの東部から南部に分布。日本へは昭和のはじめに帰化。茎は直立して節ごとに折れ曲がり、黄褐色の鋭い棘がある。写真は日本で撮影したものです。 ニカンドラ属(Nicandra) ・ニカンドラ(大千成)(Nicandra physaloides)、英名:Apple of Peru、Shoo-fly plant (解説)南アメリカのペルーからチリに分布。1属1種。日本へは江戸時代の末期に渡来。写真は日本で撮影したものです。 ブルンフェルシア属(Brunfelsia) ・ニオイバンマツリ(匂い蕃茉莉)(Brunfelsia australis)、英名:Yesterday-Today-and-Tomorrow (解説)ブラジル南部からパラグアイ、アルゼンチンにかけて分布。日本へは明治時代の終わりに渡来。咲き始めは紫色だが、しだいに藤色、そして白色へと変化する。写真は八丈島で撮影したものです。 ペチュニア属(Petunia) ・サフィニア(Petunia x hybrida) (解説)広く栽培されている園芸品種「ペチュニア」の一品種。サントリーと京成バラ園芸との共同開発によって作出されたもの。写真はノルウェーで撮影したものです。 ・ペチュニア(衝羽根朝顔)(Petunia x hybrida)、英名:Garden petunia (解説)アルゼンチン原産のペチュニア原種を交配して改良したもの。花色は赤、桃、白、黄、紫色などたくさんあり、また花形も覆輪、星形、絞り咲きなどと多彩。写真はイランで撮影したものです。 ホオズキ属(Physalis) ・ホオズキ(酸漿)(Physalis alkekengi var. franchetii)、英名:Winter cherry (解説)コーカサス地方から中国に分布。根は漢方では酸漿根(さんしょうこん)と呼ばれ、咳止めや解熱に用いられる。写真はノルウェーで撮影したものです。
by elderman
| 2006-10-29 09:53
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海外在住13年余、渡航国数は40か国です。海外在住と海外旅行の記事、世界の花の写真、エッセイなど盛りだくさんです。現在は日本在住です。★お気楽にコメントをいただければ大変嬉しく思います。 by elderman カレンダー
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