えるだま・・・世界の国から

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2006年 07月 02日

イランの思い出(21)植物の勉強

実は、私は長い間、植物に無関心だったのです。小さい頃に家の庭にあったものの名前を知っているという程度で、緑は緑、花は花に過ぎませんでした。イランで約1年を過ごした後、荒涼とした大地を見慣れたせいでしょうか、突然植物に興味を覚えたのです。。イランのことですから、目に入ってくる花の種類は、日本に比べるとかなり少ないように思えました。

2003年4月27日のことです。好天に恵まれたので、アパートの庭に出てみたのです。そして、庭で綺麗だけれども変わった形の花をみつけたのです。もちろん、この段階では花の名前にまったく見当がつきませんでした。ネットで調べると、それが西洋苧環(セイヨウオダマキ)であることが分かりましたが、せっかく綺麗に咲いている花があるというのに、その名前すら知らない自分が恥ずかしく思えました。

「よし、イランにある花のすべての名前を調べてやろう」と思い立ちました。このとき、秘書は最後まで働いてくれたアツーサに代わっていました。そして、彼女も植物については私程度の知識しかありませんでした。アツーサは、花によってはペルシャ語で名前を知っているというものもありましたが、私との共通語は英語しかありません。

こうして、私とアツーサの植物の勉強が始まり、植物名を英語で調べることになったのです。英語名が分かれば、それから日本語名、学名ということになります。あちこちで花の名前を尋ねると、学名で答えてくれる植物研究者がいて助かったものです。学名はラテン語ですが、世界共通なので本当に便利なものです。

新しい種類の花をみつけると手当たり次第に写真を撮って名前を調べました。当初はあまりにも知識がないので、なかなか花の名前が分かりませんでした。知人、友人、ネットの仲間たちに花の画像をみてもらって名前を教えてもらったりしていました。自分の力だけでは、いくら時間があっても名前を調べ切ることは難しいものです。

写真に撮っても、名前が分からないまま何か月も眠っている種も珍しくありませんでした。花好きな方々のブログをランダムに当たっても、名前を知りたい花に遭遇することは滅多にありません。大きな植物図鑑を参考にしたくても全部の種類に目を通すことはできません。しかも、電話回線でのアクセスですから、画像を見るためには大変時間が掛かりました。

私が、植物の写真を科別に編集しているのは、実は植物の名前探しのためだったのです。せめて、どの科の植物なのかを特定できれば、対象の植物を発見しやすくなります。同時に、科に共通する特徴なども知識として蓄積されてきます。

イランで3年間、植物の勉強をし、テヘランにある植物のほとんどの名称を覚えることができました。一緒に勉強した秘書のアツーサも私と同程度の知識を蓄積しました。ある日、彼女が、「これまでは、緑は緑としか認識していなかったけれど、外出したときに自然の変化を楽しめるようになりました」と言ったのです。

娯楽の少ないイランでの生活でしたが、植物の勉強をしたお陰で、自然を楽しむという大きな喜びを得ることができました。そして、イランでは見ることのできなかった日本の固有種などに対し、憧れに似た感情を持って接しています。^^

(アパートにあった西洋苧環(セイヨウオダマキ))
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by elderman | 2006-07-02 13:15 | Comments(4)
Commented by mintogreen at 2006-07-02 23:35
オダマキ、いいですね~。
特に、やさしいクリーム色のオダマキが何ともいえず美しい。
Commented by kaze at 2006-07-03 06:41 x
植物に接して、興味を持つと、
毎日の生活や旅もより楽しくなる気がします。
えるだまさんは世界中旅をされていますからなおさらでしょうね。
Commented by elderman at 2006-07-03 09:03
mintogreenさん、そうでしょ。^^
このオダマキが私の植物勉強のスタートでした。
名前を知らないというのは哀しいものでした。(苦笑)
Commented by elderman at 2006-07-03 09:07
kazeさん、おはようございます。^^
そうですねぇ、季節の移り変わり、その土地の気候・風土、楽しめますね。時間がいくらあっても足らないくらいです。
現在、日本の植物の知識の蓄積中ですが、最近は種類が少ないようです。梅雨で一休みしてこれからまた活発になるのかな。


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