2006年 06月 29日
植物科別勉強中です。今回は比較的写真が集まっているクマツヅラウ科を対象にしてみました。クマツヅラ科でよく知られている花と言えば、ランタナ、バーベナでしょうか。 写真にない植物も出てきますし、その科のすべての植物を網羅する気はありません。不定期更新になりますが、どうぞよろしくお願いします。M-flower5さん、mintogreenさんは日本に在住の方です。 参考文献は、”Flora of Iran by Ahmad Ghahreman”、”shu(^^)ボタニックガーデン(Shu Suehiroさん)”、 ”植物雑学事典(岡山理科大学)”を主としています。 イワダレソウ属(Lippia) ・メキシカンスイートハーブ(Lippia dulcis)、英名:Aztec sweet herb (解説)メキシコから中央アメリカにかけて分布。アステカの時代から、風邪や咳、気管支炎の薬として利用されてきた。写真は日本で撮影したものです。 カリガネソウ属(Caryopteris) ・カリガネソウ(雁金草)(Caryopteris divaricata) (解説)日本、朝鮮半島、中国に分布。8月から10月ごろ、青紫色の花をまばらに咲かせる。別名「ホカケソウ」。写真はM-flower5さんの撮影です。 ・ダンギク(段菊)(Caryopteris incana)、英名:Blue beard (解説)九州西部から対馬、朝鮮半島南部、中国南部に分布。名前は花が段々に咲き、葉は「キク」に似ることから。写真はM-flower5さんの撮影です。 タイワンレンギョウ属(Duranta) ・タイワンレンギョウ(台湾連翹)(Duranta repens)、英名:Sky flower、Golden dew drop (解説)北アメリカ南部から南アメリカにかけて分布。園芸種では「デュランタ」と呼ばれ、濃紫色のものは「タカラヅカ」という品種。写真はタイで撮影したものです。 クサギ属(Clerodendron) ・ボタンクサギ(牡丹臭木)(Clerodendron bugei)、英名:Glory flower (解説)中国の南部からインド北部に分布。枝や葉に臭気がある。写真はルーマニアで撮影したものです。 ・クサギ(臭木)(Clerondendron trichotomum)、英名:Harlequin glorybower、Peanut bush (解説)日本、朝鮮半島、中国にかけて分布。花はいい香りだが、枝や葉を傷つけると悪臭がある。ピーナッツ・ブッシュの名前は欧米ではピーナッツバターのように匂いを感じるという。写真はルーマニアで撮影したものです。 ・ゲンペイクサギ(源平臭木)(Clerodendrum thomsonae)、英名:Glorybower、Bleeding heart vine (解説)西アフリカが原産。別名で「源平蔓」、「源平木」と呼ばれる。写真はルーマニアで撮影したものです。 ・クレロデンドロム・インディクム(Clerodendrum indicum)、英名:Turk's turban、Tubeflower、Skyrocket (解説)マレー群島が原産。現在では広く植栽されている。果実は核果で、濃いメタリックブルーをしている。写真はmintogreenさんの撮影したものです。 ・クレロデンドルム・ウガンデンセ(Clerodendrum ugandense)、英名:Blue butterfly flower、Glory bower (解説)アフリカのウガンダから旧ローデシアにかけて分布。5個の花弁のうち、4個は空色、1個は濃い青紫色。写真は八丈島で撮影したものです。 シチヘンゲ属(Lantana) ・ランタナ(七変化)(Lantana camara)、英名:Common lantana (解説)亜熱帯アメリカ原産。日本へは江戸時代に渡来。時間が経つにつれて花の色が変わることから七変化という名になった。写真はイランで撮影したものです。 ・ムラサキランタナ(紫ランタナ)(Lantana lilacina) (解説)熱帯アメリカのブラジルが原産。ふつうのランタナように花の色が変化することはなく、薄紫色が長く残る。写真は八丈島で撮影したものです。 クマツヅラ属(Verbena) ・ヤナギハナガサ(柳花笠)(Verbena bonariensis)、英名:Purpletop verbena (解説)南アメリカのブラジルからアルゼンチンに分布。別名で「三尺バーベナ」とも呼ばれる。このほかに花冠が小さく、萼筒からわずかに花筒がでる程度の「ダキバアレチハナガサも帰化している。写真は日本で撮影したものです。 ・バーベナ(Verbena x hybrida)、英名:Verbena (解説)クマツヅラ属の園芸品種の総称。別名で「美女桜」とも呼ばれる。写真はノルウェーで撮影したものです。 ホルムショルディア属(Holmskioldia) ・ホルムショルディア・テッテンシス(Holmskioldia tettensis)、英名:Tahitian hat plant (解説)アフリカが原産。水分と十分な日差しがあれば、一年中開花する。写真はmintogreenさんの撮影したものです。 ムラサキシキブ属(Callicarpa) ・ムラサキシキブ(紫式部)(Callecarpa japonica)、英名:Japanese beautyberry (解説)北海道南部以南の日本各地に分布。名前は、この果実をすがたを紫式部に見立てたもの。写真は日本で撮影したものです。 ・コムラサキ(小紫)(Callicarpa dichotoma)、英名:Purple beautyberry (解説)日本、朝鮮半島、中国に分布。ムラサキシキブに比べて全体に小柄。写真はM-flower5さんの撮影です。 ・シロシキブ(白式部)(Callicarpa dichotoma var. albi-fructus) (解説)本州の中部地方以西から朝鮮半島、中国に分布。「コムラサキ」の変種で、「シロミノコムラサキ」(白実の小紫)ともいう。写真はM-flower5さんの撮影したものです。
by elderman
| 2006-06-29 09:21
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海外在住13年余、渡航国数は40か国です。海外在住と海外旅行の記事、世界の花の写真、エッセイなど盛りだくさんです。現在は日本在住です。★お気楽にコメントをいただければ大変嬉しく思います。 by elderman カレンダー
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