えるだま・・・世界の国から

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2006年 05月 27日

イランの思い出(4)アパート探し

イランに派遣されて当座は長期滞在者用ホテルを利用していましたが、少なくとも2年間を過ごすことになるので本物のアパートを探すことにしました。日本人に紹介されたアパートを見て回りましたが、どれも満足できず、案内用に用意された車を降りて、自分で不動産事務所に入って行きました。

場所はエラヒエという高級住宅地です。不動産事務所にはお客さんは一人いただけですが、何やら賑やかに話をしていました。もちろん全員イラン人でした。私はペルシャ語はできませんから、英語を話せる人がいないかと訊いてみました。現地でどのくらい英語が通じるのかという興味もありました。

イランでは大抵誰かが英語を話します。たまに日本語を話す人に遭遇することもあります。日本語を話す人は日本に不法滞在した経験の持ち主であることが普通です。日本語を話すイラン人は日本の物価、日本人の収入を知っているので、その人を雇おうとすると高額を吹っかけてきます。要注意です。(苦笑)

ともあれ、不動産事務所で話をすると、いい候補があるからこれから見に行こうというのです。話が早いのは大歓迎です。雪の積もる歩道を歩いてその候補のアパートに向かいました。10分くらい歩くと大きなアパートが見えてきました。まだ新しい建物でした。

案内されたアパートには丁度大家さんの奥様がいました。インテリア・デザインが好きだということでした。幸いにこの奥様、英語が達者でした。残念ながら、部屋の中はまだ内装工事中で、床と壁ができているだけという状態です。これから、カーテンや照明を設置するということでした。
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家賃を聞くと、私の派遣先から支払われる上限よりも高いものでした。交渉である程度は値下げできるでしょうが、景色のいい広々とした部屋は魅力でした。禁酒国で娯楽のないイラン国での滞在ですから、アパートで過ごす時間は長くなるだろうと考えると、より快適な生活のために多少の持ち出しは仕方がないだろうと考えたものです。

私は単身赴任ですから、大家さんも大歓迎でした。実は大家さんたち、子供たちが成長したので自分たちで住もうとアパートを購入したのだそうです。ですから、子連れの家族、あるいはペットを持った借家人などではアパートが傷むということを心配してたのです。そういう事情ですから、私は値引き交渉ができると考えた訳です。

アパートの内装などは大家さんの奥様が担当していましたが、契約となるとご主人と話をしないことには始まりません。大家さんの自宅の住所をもらい契約について話をしに行くことにしました。

大家さんの家は、西洋風の豪邸です。イラン人のお金持ちの生活の様子を垣間見ることができました。私はまだよくイラン人の生活の実態について知らなかったので、大家さんのライフスタイルはとても意外でした。まるでヨーロッパの国にいるような感じなのです。

ご主人は大変温厚な人物で、この人なら信用できそうだと直感しました。自動車部品を輸入して販売している会社の社長さんです。英語は米国仕込みのものでした。アパートの家賃は私の目論見どおり、値切り交渉はうまく成功しました。

一通りの話が終わると、ご主人がキャビアはどうかと勧めてくれました。私は二つ返事で大喜びです。あの有名なイランのキャビアにもう出会えるとは!しかも、現地流のスタイルで味をみることができるのです。使用人が持ってきたキャビアはカナッペで、私がこれまでに食べたキャビアよりも粒の大きなものでした。

キャビアの味は、臭みがなく、少し弾力のあるものでした。色は少し黒ずんでいますが、これまでに食べたことのある黒いキャビアに比較すれば明るい色のものでした。ご主人が言うには、イランには黄金のキャビアというものがあり、それが最高だとのことです。私はいつの日かその黄金のキャビアを食べてみたいと思ったものです。

結局、このアパートで4年間を過ごすことになりました。大家さんとは多少のいざこざはありましたが、信頼関係を崩すことはありませんでした。交渉の過程でイラン人のメンタリティを知ることができたことは大きな収穫でした。結果的にはこちらの条件を全部飲ませてしまいました。^^

(大家さんご夫婦)
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(キャビア・・・大家さんの家でいただいたものです。)
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by elderman | 2006-05-27 08:18 | Comments(10)
Commented by dada at 2006-05-27 10:12 x
真っ黒ですが。。。おいしいの?あまり食べたことない・・(^^ゞ
韓国から帰ってきたdadaです。。おまたせ。
Commented by japonikk-la at 2006-05-27 10:38
とっても素敵なアパートの建物ですね。
私もイランのキャビアを食べた事がないので、食べてみたいなあとは思っていますがいつの事になるのやら。
それにしても、相手がビジネス上手なイラン人ではなかなか、かなわないと思っていたのに、えるだまさんの方が上の様ですごいなあって思っちゃいました。
Commented by elderman at 2006-05-27 10:39
dadaさん、おはようございます。^^
お帰りなさい、韓国のお土産話を楽しみにしています。
キャビアはどうでしょうねぇ・・・ 日本人の多くはイクラの方が美味しいといいます。日本ではまず食べられないから、どうでもいいんじゃないかな。(苦笑)
Commented by elderman at 2006-05-27 10:42
japonikk-laさん、こんばんは。^^
イランのキャビア、なかなか手に入らないでしょうね。高い割にはそれほどって感じかな。一回食べれば十分ですよ。(苦笑)
イラン人の大家さん、もっと儲けたいという気持ちはありますが、それでも妥協してもらいました。4年間の家賃で元手は回収したんじゃないかなぁ・・・ ちょっと無理かな、テヘランの不動産は高価ですからねぇ。
Commented by mintogreen at 2006-05-28 00:34
私が以前努力家だ、とかなんとかって褒めた覚えのある大家さんの奥様、貫禄がおありで。
えるだまさん、頑張りましたね。^^
4年間の家賃で元手を回収って・・・、えっ? えるだまさんの家賃だけでではありませんよね。
また、mintoはトンチンカンな事質問してるのかな~?
Commented by あじゅるえずめ at 2006-05-28 02:02 x
お金持ちのお宅では、キャビアが常備されているのかな?(笑)
Commented by elderman at 2006-05-28 07:01
mintogreenさん、私の説明不足でしたね。
大家さんは、このアパートにある70戸のうちの一つを所有していて、それを私が借りたのです。いくらで買ったものかは知りませんが、毎月高額をお支払いしたので、ひょっとして4年分の家賃で元手を回収できたかな?ってね。テヘランは不動産が高価なので4年では無理でしょう。
Commented by elderman at 2006-05-28 07:02
あじゅるえずめさん、おはようございます。^^
私もそう思いました。(笑) まさかいつもではないでしょうけどねぇ。
Commented by at 2006-05-28 08:49 x
1Fに6戸ほどで、ペントハウスでしょうか?3エレベーターとか1エレベーター2戸利用とか・・・想像は限りなく広がります。
大家さんのおうちも・・・・めちゃくちゃ夢の世界です。間取り図を見てみたいような・・・。ええ、皆様キャビア、常備していらっしゃらない????うふふ。
Commented by elderman at 2006-05-28 08:56
華さん、おはようございます。^^
ペントハウスにはこの建物全体の大家さんが住んでいます。その広さは、1600平方メートルというのですからすごいものです。
それぞれのフロアーには6戸あって、3戸がまとまって左右対称の配置でした。エレベーターはそれぞれ2機あります。ですから、反対側に住む人たちと顔を合わせることはまずありませんでした。
大家さんの家の間取りは忘れてしまいましたが、こちらも巨大な家でした。パーティがあったのでその写真を近々アップしましょう。想像してみてくださいな。


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