えるだま・・・世界の国から

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2006年 05月 17日

イランの思い出(2)長期滞在者用ホテル

私はイランに4年と3か月滞在しましたが、派遣される時点ではイランについてそれほど知識はありませんでした。ただし、パキスタンに2か月滞在したことがあったので、イスラム教の国ということではある程度の推測はできました。禁酒国であることを知りながらも、家内はアル中にならないようにと言っていたくらいです。

そもそも私は自分の派遣される国をある程度選べるので、イランでの仕事については自らの意思で行きたいと思ったものです。西アジアの国、ペルシャ帝国という歴史を持つ国、そういう意味で興味がありました。違った価値観、歴史観、そういうものを持つ国に魅力を感じたのです。

そうは言っても、中東の国に長期滞在するというのは初めての経験でしたから、不安がないとは言い切ることはできませんでしたけどね。ただ、私はイラン人のいい意味でのいい加減さというものに期待するというものはありました。多分、日本に伝わってくるイランと実態とは違うだろうという直感のようなものでした。

イランに着いて真っ先に直面する課題が生活空間の整備です。到着直後は、既に手配されていた長期滞在者用のホテルで過ごすことになりました。もちろん気に入れば年単位で滞在することはできますが、長期滞在者用とは言え、ホテルとアパートとでは広さや設備が違うので、いずれ気に入ったアパートを探して出て行くことになるでしょう。

手配されていた長期滞在者用のホテルは、意外にもどこの国にもあるような設備でした。広々としているし、トイレも完全に洋式の水洗便所でした。部屋の中に暖炉があるのを知って嬉しくなりました。私の人生の中で暖炉を使ったという経験はなく、しかも暖炉のある生活になんとなく憧れがありました。もっともイランの暖炉は陶器製の薪の下から都市ガスが燃焼するというもので、本物の暖炉とは違いますが、それでも一応暖炉と言えるでしょう。

私がイランに着いたのは一月でした。到着した翌日、外では雪が降っていました。暖炉とスチームによる部屋の暖房がありましたが、個々の部屋で暖房装置をオンにしないといけないので、外から帰ったときには部屋が暖まるまでに少し時間が掛かりました。

部屋から外を見ると、そこにあったものに驚かされました。なんと北朝鮮の大使館があったのです。窓からはキムチに使うのでしょう、大根などの野菜が干してありました。北朝鮮の大使館の直ぐ隣で、私の部屋から丸見えというところでしたから、ちょっと不気味な感じです。このホテルを出た理由のひとつかも知れません。拉致でもされたりしたら、笑い事ではありませんからねぇ。

このホテルの直ぐ近くに、イスラム革命前までシェラトン・ホテルだったものがあります。ホーマーホテルと名称を変えていますが、今でも5つ星ホテルとして営業されています。長期滞在では部屋が小さいので、5つ星ホテルへの滞在は考えられません。それでも、施設が充実しているので、食事や買い物には便利なものです。

こうして、私のイランでの生活の第一歩が始まったのでした。

(長期滞在者用ホテルの外観)
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(リビング)
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(書斎)
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(暖炉)
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(キッチン)
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(積雪)
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by elderman | 2006-05-17 08:50 | Comments(8)
Commented by あじゅるえずめ at 2006-05-17 12:15 x
広~いっ!
Commented by elderman at 2006-05-17 12:21
あじゅるえずめさん、こんにちは。^^
そうですね、東京の住宅事情からすると広いでしょうね。寝室が2部屋あるから、120平方メートルくらいはあるかなぁ。
Commented by at 2006-05-17 18:00 x
イランに雪・・・・・感激ですね。そして暖炉。
イランで、住めるなんて・・・私の人生には無い・・・・・だろうなーーーー。良いなあ・・・住めて。
Commented by elderman at 2006-05-17 18:37
華さん、こんばんは。^^
イランに住めて良かったですかぁ・・・ イランの実態についてはこれからいろいろご紹介できると思いますが、日本人が住むにはちょっと厳しいものがあります。なにしろ日本食の食材に不自由しますからねぇ。
Commented by 宇宙和里 at 2006-05-17 21:54 x
こんばんわ^^。 住宅事情も、雪景色も、、そして人々のイイカゲンさも、懐かしい・・・・ですよね?! 先日、娘が、TVで「北向きの家を南向きでうるために 竹やぶを切って、壁・塀を作って盛り土をして、そこ住宅=南向きを建てる・・・」というのをみて、”なんで、北向きが南向きになるの?”なんて話をしてたとき、そういえば、もう5月・・・もし中東のあの家にいたら、午前中は東に向いてるリビングのシャッターは、閉め切り、昼前から今度は西側のキッチンの窓のシャッターを下ろす・・・そんなことをしてたなあ~と懐かしく思い出していました。いろいろ懐かしいものはありますが、友人とのおしゃべりが、、、最近は特に恋しいです。
Commented by elderman at 2006-05-17 22:51
宇宙和里さん、こんばんは。^^
正直言うと、まだ何が懐かしいのかよく分かっていません。日本で生活をしてみて、いろいろな違いを発見して、これから懐かしくなるのではないかと思いました。もちろん、周囲にいた人たちのことは忘れたりはしませんよ。^^
Commented by mintogreen at 2006-05-17 23:06
えるだまさん、こんばんは。
久しぶりのイランの記事、読者には懐かしいな~。^^
明るくて快適な感じのお部屋ですね。
でも、隣が北朝鮮の大使館じゃ~ね~、落ち着きませんよね。
Commented by elderman at 2006-05-17 23:12
mintogreenさん、こんばんは。^^
自分の気持ちに素直に従って、イランでの生活を懐かしもうと考えています。帰国して1か月半、少しずつ懐かしさがこみ上げて来るようです。
今回の記事では、着任早々の1か月間滞在したホテルの様子を紹介してみました。どこの国にも長期滞在者用のホテルというものはありますが、イランのものも大きな違いはありませんでした。


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