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2006年 03月 02日

バルセロナ旅行(第四日目)(後編)

 ミロ美術館に行く前に、スペイン村があるということなのでそこに寄っていくことにしました。スペイン村というのはスペイン全国の建築様式をまとめて展示してあるところと案内にありました。ミニ・スペインということで、今回バルセロナに家内を閉じ込めてしまいましたからせめてもの家内へのサービスってことになりますか。

 スペイン村は単なる展示場ではなく、いろいろな手工芸品のファクトリーもあり、ブティック経営もしています。建築物の形も興味深く、全体としてのんびりしているので意外に好感が持てました。それでも時間がたつと日本人観光客がぞくぞくと・・・バルセロナのどこへいっても日本人観光客がいっぱい。もう、うんざりするほどでした。

 家内はショッピングとなると急に元気になるのが困ったもので、いつまでも品定めしています。私は立っているのも辛くて外でベンチに座ってタバコを吸っています。家内が関心を示していたのは、毛糸のマフラー、ガラス細工、陶器などでした。

 ようやくショッピングが終わり、昼食にします。村の中のバールに入り、ワインとパエリアを楽しみました。ただ、がっかりしたことにメニューを見ると昨日入ったバールと同じなのです。パエリアを提供するバールはデニーズのようなチェーン店になっていたのでした。ちょっとがっかりですね。

 スペイン村からみるとミロ美術館は丁度反対側なので、歩くと15分くらいはかかりそうです。家内は「地下鉄はないの?」なんて言うし、困っていたら、スペイン村の出口に一台のタクシーが止まっていました。運転手に「近いけどいい?」って聞いたら、OKということで大喜びです。

 ミロ美術館に向かって行くと、たくさんの車と人ごみ、長蛇の列が見えてきました。運転手にこれはなにかと聞くと、なんとミロ美術館に入場する人々だったのです。「え?美術館に入るのにこんなに長蛇の列!」考えてみたらこの日は日曜日でした。それにしても美術館でこれほどの人気とは驚きました。

 小雨模様の中、長蛇の列について待つこと50分、やっと入場できました。ミロの作品の公開は日本でも見たことがありますが、これほどの人気とは予想できませんでした。ミロの作品は確かに優しい色使いだし、綺麗で温かい作品が多いので、人気があるのかも知れません。でも、私にはミロという画家の感性がよく理解できないのです。絵は考えて見るものではないということで、改めてミロの数々の作品を鑑賞しました。印象は変わらなかったなぁ・・・

 ミロ美術館の後、タクシーでもう一つの世界遺産であるカタルーニャ音楽堂に向かいました。この音楽堂は過剰なまでの装飾で有名な建築物です。いままでうろついた地区にあるのですが全然気が付きませんでした。着いてみるとそれもそのはず、表通りから路地に入ったところにそれはありました。表から見てもヒンドゥ寺院のような華美な装飾が見られます。美しいという形容が当たっているのかどうか疑問に思えるくらいです。

 チケットを買おうと受付に行くと、なんと英語の説明付きで次は1時間半後ということです。「説明なくてもいいけど」と言うと「説明は義務」なんだって・・・ こんな悪趣味な装飾の説明を聞くなんて、しかもそのために1時間半も待つなんて・・・ で、結局、「やーめた」ということにしました。

 小雨模様の中、今晩は家内のリクエストでフラメンコを予約してあります。フラメンコの開演は最初のもので夜の10時なので、どこかで何かを食べて仮眠をしてから行くことにしました。少し気の利いたバールに入ると満席で30分待ってくれだって・・・ まぁ、疲れているからいいかってことで、カウンターで赤ワインを飲んで過ごすことにしました。

 30分っていうのは席が空くまでということのようでしたが、スペイン人のこと2-3時間は食事を楽しむのは普通です。ましてや日曜日ですからね。45分待った後やっと席に案内されました。ここで食べたのは、ガーリック・スープ、サラダ、タコとイカ。イカはイカ墨で調理したもので、これもなかなかいける味でした。バルセロナではすっかりイカ墨にはまってしまいました。

 ホテルに戻り仮眠のはずでしたが、家内は一向に起きないので、私は日本から持ってきてもらった明太子をかじりながらブランディを飲んで、ラ・ランブラの人通りをバルコニーから眺めて過ごしました。9時30分には家内も起き出していよいよフラメンコを楽しみます。私は20年前のことですがマドリッドでフラメンコを見たことがあります。

 フラメンコ会場では、夕食付きのグループが優先でいい席を占めていましたが、脇の方の席に案内された我々のところからでも楽しむことはできました。マドリッドの時は一番前の席だったので、踊り子の汗が飛んでくるのが気になったものです。バルセロナのフラメンコは親しみの持てるもので、マドリッドの緊張感のあるものとは少し違っていました。

 どういう姿勢、動作が美しく見えるのかダンサーたちは研究しているのでしょう。とっても美しいものです。ジプシーの精神に通じるものがあるのでしょう、フラメンコは親しみをもてても、全体には寂しく、すさんだ感じも伴っています。男性の歌手たちのかすれた声がその印象を一層強くさせます。

 フラメンコでは歌舞伎のように見得を切るというのがあり、様式というものを感じます。会場は洞窟のようだと形容されていますが、イランのレストランではそういうところが多いので、私には特別印象に残るものではなかったですね。

(スペイン村)
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(カタルーニャ音楽堂)
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バルセロナではカメラを盗まれてしまったため画像がありません。引用している画像は下記の本からです。
”Barcelona the city of Gaudi”
”Park Guell Gaudi's Utopia, Josep M. Carandell, Pere Vivas”
”El Temple de la Sagrada Familia, Josep M. Carandell, Pere Vivas”
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by elderman | 2006-03-02 00:51 | Comments(0)


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