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えるだま・・・世界の国から

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2006年 02月 09日

呑兵衛の戯言(10)テキーラ

テキーラを始めて飲んだというのはいつのことだったでしょうか。どこかのお店で興味本位に試したことはあったと思いますが、残念ながら記憶にありません。はっきり覚えているのはメキシコでテキーラを楽しんだことです。どうやって飲むのか、そのやり方を現地にいる日本人に教えてもらいましたから、現地流の飲み方はバッチリです。

メキシコには2回ほど行っていますが、そのテキーラ経験はもちろん最初のときでした。歌あり、ダンスありのレストランで、タコスやらいろいろなメキシコ料理を楽しみながら、テキーラを楽しんだのです。テキーラには白と呼ばれる無色透明なもの、それと琥珀色をしたものがあるということを知ったのもそのときでした。

琥珀色のテキーラの方がコクがあるような気がします。白の方はキレがいい感じで、爽快な飲み心地だと思います。私はメキシコでテキーラの面倒な飲み方を避ける方法を知りました。いちいちレモンをかじったり、塩をなめたりしないでテキーラを楽しむ方法があったのです。テキーラ・マッチョという名前で、テキーラのグラスに塩、唐辛子、レモンをみんな一緒に入れてしまいます。

すごい名前がついているように、普通はかなり辛いものです。直ぐに飲んでしまわないと、唐辛子の辛さがテキーラに溶け出して一層辛くなってしまいます。テキーラも40度くらいのお酒ですからウォッカと同じようなものです。小さなグラスでも、5杯も飲めばかなり酔いを感じてきます。

メキシコで味をしめてからは、当時ベネズエラに住んでいましたから、近所のスーパーでテキーラを買ってよく楽しんだものです。ベネズエラの酒屋には高級なテキーラはありませんでしたから、テキーラというのはそういう酒かという認識を持ってしまいました。

ベネズエラ人の仲間は強い酒は苦手なようで、ほとんどビールばかり飲んでいました。彼らの飲むビールの量は半端ではありません。一晩で一人20缶(250cc)くらい飲んでいました。テキーラは私と次男坊で飲んでいたようです。当時次男坊は一緒に住んでいて、カラカスのインターナショナル・スクールに通っていました。今思えば、呑兵衛親子のベネズエラ生活でした。

後年、次男坊がメキシコに遊びに行くというので、高級なテキーラを買ってくるように頼みました。そして、1万円以下なら問題ないから2本買ってくるようにと言って頼んだのです。そうしたら、次男坊は一本1万円だと解釈したようで、とんでもなく高級なテキーラを買って来ました。

私は、高級なテキーラでもせいぜい3000円も出せばいいんじゃないか、と高をくくっていたのが間違いだったようです。免税店で1万円もするテキーラ、それはそれはマイルドで洗練された味でした。メチャ高いのですから当然と言えば当然ですね。

イランに来てからは、テキーラは3本くらいしか飲んでいません。禁酒国ですから、なかなか手に入りません。それでも、3本確保できたというのはラッキーだったかも知れません。まだ、ボトルに少しだけ残っています。飲みたいと思ったときに楽しむことにしましょう。

ドバイにはよく行きますが、最初に行ったときにアルコールの飲める場所を探したものです。ドバイでは普通のレストランではアルコール類はサービスしてはいけないことになっているのです。高級ホテルはその対象外とうことで、その中にではバーもあるし、レストランでも飲むことが出来ます。

最初ですからそのような知識がなくて、たまたま宿泊ホテルが3つ星程度のホテルで禁酒だったので、そのホテルのレセプションにアルコールの飲める店を尋ねたのでした。そうして教えてもらった別なホテルのバーに行ってみると、パスポートの提示は求められないし、なんとアラブ人までお酒を飲んでいるではありませんか、これにはさすがに驚きました。

私がテキーラを注文すると、アラブ人もテキーラと行って注文していました。このバーはちょっと怪しげな雰囲気で、外国人女性がいっぱいたむろしていました。接近してきた女性に聞くとタイ人だと言います。それではとタイ語で話しかけると、通じないのです。私のタイ語の発音が悪いのかと思いましたが、そうでもないようです。多分、タイ人というのは嘘でミヤンマーの女性だったのだろうと思います。なぜミヤンマーと言わないのか理由は分かりませんが、タイ人と言った方が人気があるのかも知れません。

(一万円のテキーラ)
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by elderman | 2006-02-09 00:40


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