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2006年 02月 08日

呑兵衛の戯言(9)ウォッカ

今回はウォッカの話題です。ところで、このウォッカの表記は、ウォトカ、ヴォトカなどがありますが、まぁ、ここでは日本での口語に近いウォッカということにしておきます。ただし、この表記は言語発音に近いウォトカ、ヴォトカに修正される方向にあるようです。

呑兵衛の私ですが、ウォッカはあまり飲むことはありませんでした。日本ではウォッカに手を出さなくてもいろいろ美味しいアルコール類がありますから、必要もなかったとは言えるでしょう。カクテルでウォッカベースというのが身近な存在だったと思います。

ウォッカというと強い酒というイメージがありますが、確かにウォッカの中にはアルコール度数の高いものもあることはあるのですが、一般的にはせいぜい40度でウイスキーやブランデーと変わりのないものです。ウォッカを飲んだら立てなくなったとかいろいろなことが言われますが、ほとんど誇張の世界でしょう。もっともお酒に弱い人が甘いカクテルをなんでもないと思ってたくさん飲んでしまったら、本当に足に来ることはあるでしょうけどね。

ウォッカは蒸留後、白樺の炭で濾過して癖のある臭いを抜いてしまうので、基本的には無味無臭無色です。しかし、これも製造工程と関係して完全に無味無臭という訳ではありません。安いウォッカには不味い味がちゃんとあります。ウォッカの原料は何でもいいようなもので、大麦、小麦、ライ麦、ジャガイモなどの穀物から作られます。焼酎の一種と言っても間違いではないでしょう。

初めてウォッカを美味しいと感じたのは、まだ私が日本にいたときに、友人から「ウォッカを冷凍して飲むと美味しい」と言われ、実際にボトルを冷凍して味わったときです。ウォッカは凍らずにトロリとした感じになります。それを小さなグラスで一気に飲むというもので、なぜか甘味が感じられます。この方法で飲むと美味しいのですが、胃に負担が掛かるのでもう最近ではやっていません。

禁酒国のイランに派遣されて来ましたが、私はその翌日からアルコール飲料を探したものです。私はブラックマーケットがあることは確信していましたから、問題は誰と接触すれば首尾よくアルコール飲料が手に入るかということです。見知らぬ人にブラックマーケットの紹介をしてくれるとも思えないし、本当にアルコールを飲まない人もいるからです。

予想通り、ホテルの従業員などに聞いても完全にシラを切られてしまいました。いろいろ考えてターゲットにしたのがタクシーの運転手です。5つ星ホテルの前に止まっているタクシーの運転手は、外国人観光客を相手にするのでなんとか英語が話せるものです。私は近くにあるホーマー・ホテルまで歩いて行って、タクシーに乗り込みました。

タクシーの運転手は行き先を言わずにアルコールはないかと聞く私に戸惑っていましたが、やがて心当たりがあるらしく携帯電話で連絡を取り始めました。もちろん私は運転手に相応の謝礼をすると言いました。この運転手は飲酒をしない人だったかも知れませんが、自宅に寄って手配を完了させて、再び車を走らせました。

どこに連れて行かれるか分からない私は少しスリルを感じていたものです。タクシーはやがて住宅地に入り公園の脇に停車しました。そこでしばらく待っているとジャンパー姿の男がビニール袋を手にして現れました。そのビニール袋の中には、350ccの缶入りのウォッカが4個入っていました。こうして私は到着した翌日に首尾よくアルコール飲料を手に入れることができたのです。

アパートに帰った時にはもう夕方でしたから、早速ウォッカの試飲をしました。その味は、はっきり言ってかなり不味いものでした。そのままではとても飲めた代物ではありません。アルコール度数は50度くらいあるように感じました。不味いとは言え、呑兵衛ですからいろいろ考えます。仕方なくコカコーラで割って飲むことにしました。コカコーラで割っても不味い味は消えませんが、飲めないことはないという感じです。

私は缶入りのものはすべて飲むものだという先入観があったのでしょう、ともあれ全部飲んでしまいましたが、ひどい二日酔いになってしまいました。後で考えてみたら、350ccのウォッカをすべて飲むというのは、ウイスキーで換算してボトルの3分の2くらいを飲んでしまったということになります。質の悪いウォッカでその量ですから、ひどい二日酔いになって当然な訳です。

その後は缶を開けても全部飲まずに、ペットボトルに移して保管しました。別に腐るものじゃないですから、一回で飲んでしまう必要はありません。その後、直ぐに良質なウイスキーが手に入ったのでこの不味いウォッカはイラン人にあげてしまいました。結局飲んだのは2缶だけでした。
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by elderman | 2006-02-08 06:29 | Comments(4)
Commented by kaze at 2006-02-08 08:20 x
なるほど。
そうやれば禁酒国でもアルコールを探せるのですね。
参考になりました。
でもイランにいる内に、
そんな秘密ばらしちゃって大丈夫ですか?
Commented by elderman at 2006-02-08 08:42
kazeさん、おはようございます。^^
こんなことは秘密でも何でもないことでしょう。闇の市場値段でどのくらいのアルコールが飲まれているか分かるというものです。もちろん安いということは普及しているということになりますが。^^
Commented by mintogreen at 2006-02-09 00:30 x
飲む為の努力に乾杯!
そこまでの努力をなさるんですね。^^
ま、誰にも迷惑かけるじゃなし。 
Commented by elderman at 2006-02-09 00:32
mintogreenさん、こういうのは苦労じゃないですね。(笑)
ゲーム感覚で楽しんでいるだけです。宝探しみたいで面白いじゃないですか。^^


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