えるだま・・・世界の国から

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2005年 11月 27日

習慣の差(2)イラン

このシリーズは私がテヘランに来たときの話です。今回はその続編です。どうか時間のある方はお付き合いくださいね。例のアパートの大家さん、聞く耳持たないおしゃべり奥様、次第に正体を現して来たのです。

2月1日入居の予定を延期し、実際に今のアパートに移ったのが2月3日でした。その時の状況が前回のお話だったのですが、2月17日に至ってもダイニングの椅子は届いていないし、入って来た家具も出来が悪いとかで、まだ人の出入りが続いています。1日おきに出入りがあるような頻度です。それも、いつも夕方の5時過ぎに来るのですよねぇ・・・ 2、3時間作業をしていますから、こちらも夕食もできずに待っている訳です。

そして来るたびに奥様は得意になってそれぞれの家具やら解説を始めるのです。私は流通など面白い面もあるので、そちらに興味を集中させてなんとか話を聞こうと一生懸命努力をしております。彼女の話はもっぱら自分の持ち物の自慢なので、私は大分辟易しています。

家具の遅れについてはイスラム暦の正月が近く、業者が非常に忙しいこと、約束の時間に間に合わないのはイラン人業者の悪い癖と、まるで他人事のように語り、「out of my control」(私の力の及ばないところ)って言うだけで、遅れに対する謝罪なんて一切ありません。

そして、家具が大分揃った頃、彼女流の配置で1cm単位の調整を行っていました。問題は、暖炉周りの処理なんですが、一番贅沢で広い空間を持つこの居間の空間の利用方法が、私の考えとは全然違っているのです。私は、一人で住みますから、この空間を利用してゆったりと音楽を聴きたいと考えていました。ところが、奥様にとってはオーディオ・スピーカーっていうのは、ただの黒い無骨な箱にしか見えないのですねぇ・・・ ついには、隣に移すのがいいとまで言われました。おお、出た!「私のために」なんて言っていたけど、要するに彼女の理想の追求に過ぎないということが明確になったのです。私が居間の家具の配置について意見を聞きたいって言ったら、彼女のレイアウトに対する不満と察したらしく、例のおしゃべり攻勢が始まりました。私がまだ説明を終わらないのに・・・です。

話は次々に転じていきます・・・ 家具などを注文するのにどれだけ大変であったか、普通のアパートなら高級な家具はいれないとか・・・ 延々となんです。私は堪り兼ねて、くるりと振り向いて自分の書斎に向かおうとしました。彼女は話をしている最中に振り向くのは失礼だって・・・話題を勝手に変えるのは失礼ではないらしい・・・ ぶつぶつ

私はこの奥様と話をしてもしょうがないと最終結論を下すことにしました。とにかく、話を聞こうとしないのですからどうにもなりません。彼女が出入りしているうちは、彼女の好きなようにさせておこうと思っています。あと、2か月は続くかも知れません。その後、自分の趣味で家具の配置をやり直そうと思っています。

豪華な家具でもまったく自由度のないのと、多少みすぼらしくても好きなように配置できる方のどっちがいいって聞けば答えは決まっていますよね。

ところが輪をかけて奥様には不満があるのです。これだけして上げているのに感謝してくれないってね・・・ 確かに彼女の趣味ですから、一生懸命やってくれているのは分かります。自分の好きなようにやっていて、準備が遅れているのに私に感謝が足らないだって・・・

質にこだわる彼女と、時間にこだわる日本人の習慣の差が、感情のもつれになっています。私がパーティを主催したある日、彼女は3時くらいまでダイニングチェアーの届くのを待っていました。私はいらいらしている彼女に近づくまいとインターネットに張り付いて、彼女の出て行くのを待っていました。やがて諦めたらしく、不満を使用人に告げて、挨拶もなしに帰って行きました。気の毒ではありましたが、一刻も早くパーティの準備をしたかったので、ひたすら祈る気持ちで彼女の帰るのを待っていました。

彼女がいるときに家具を動かすと、また何を言われるか分かりませんから・・・ いやぁ、窮屈な生活です。後1-2か月の我慢ってところでしょう。どうかこの話に続編がないことを・・・
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by elderman | 2005-11-27 00:04 | Comments(2)
Commented by 宇宙和里 at 2005-11-27 22:19 x
そういえば、私がえるだまさんのところにお邪魔し始めた頃、この話題(週間の差1だったかな・・・)が出てましたよね^^。 ところで、、 >>質にこだわる彼女と、時間にこだわる日本人 >> とありますけど、質といっても、”奥様”の目線から見ての質ですよね?! 借りてる住人が望んでいるものではなくて・・・?! あまり彼らの好みでこだわられても困りますよね。我が家も、大家の主観で(もちろん、結果的には大家の持ち物になるのだから、彼らの趣味を考慮に入れるのはかまわないけれど、わたし達が払う家賃で私達の希望をきくという条件での入居だった・・・)カーテン生地から、サイドボード、ダイニングテーブルに椅子、サロンのソファセット、各部屋の電気など、優先順位を彼らのいうなりにしていたら、ホント、習慣の差って恐ろしいと後で実感しました。わたし達が日常、住居に関して、大事だと思っていることと、あちらが思っていること、明らかに違ったた!私達は、サロンを高価なもので飾るより、娘の寝室のカーテンの生地を良質のものにするとか、居間の電気を明るい(目が悪くならないように)ものにするとか、そっちのほうが大事だったのに~~。
Commented by elderman at 2005-11-27 22:34
宇宙和里さん、こんばんは。^^
二度も愚痴話を読んでいただいて恐縮です。(汗) 私はあまりこだわりのない人間ですからまだいいと思うのですが、趣味の音楽鑑賞まで無視されたのには驚きました。いったい誰が住むんだぁって怒りたくなりましたね。(苦笑)
女性同士の場合はもっと熾烈な論争になるんじゃないかな。趣味というのは人それぞれ違うものだし、妥協点なんてないですものね。どっちかが我慢するしかないんじゃないかな。それが耐えられないようだったら借りることはないでしょうね。
ましてや価値観に関することになると話にもならないんじゃないかな。好きなことができないで綺麗な部屋に住んでも意味がないと思いますけどね。私はまず注文をつけない方ですが、趣味性の高い人は大変でしょうね。


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