えるだま・・・世界の国から

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2005年 11月 21日

ベトナム旅行を振り返って

今回のベトナムの旅行は大変印象深いものでした。私は今年の夏にルーマニアを観光したのですが、社会主義の崩壊後それなりに経済発展をしているのですが、ラテン人らしく陽気ではあるもののどこか投げやりな感じが伴っていました。ベトナムは現役の社会主義国ですが、ソ連の社会主義崩壊後果たしてどういう雰囲気なのか興味がありました。

ハノイの飛行場に着くと、私はその田舎そのものの雰囲気に好感を持ち、ベトナムの観光が始まりました。飛行場からの高速道路で道路を横切る牛がありましたが、ハノイの市街地に入るとその活気に満ちた喧騒に驚かされました。これが社会主義の国なのかと素直に驚いたのです。バイクの交通量の多さは出発前から聞いていましたが、実際その数は大変なものでした。ベトナムの象徴のような笠は依然として現役で、笠を被り天秤棒を担いでいるベトナム女性の姿を見るとまるで映画を観ているような気分です。

ハノイの気候について下調べが不十分だったので大きく誤解していました。バンコクからそれほど距離が離れていないのに、中国大陸からの冷たい季節風のせいで結構涼しいのでした。真夏の衣類しか持参しなかったのを後悔したのですが、幸い台風が通過した後で南風が入って来ていていつもより暖かいとのことでした。気温はそれほど高くはないのですが、その湿度の高さのために暑く感じるほどでした。

ハノイの市街地はバイクで騒々しいのにも拘わらず、街路樹が鬱蒼としていて道路の上の赤い横断幕といいコンビネーションを見せていました。高級ホテルがいくつかあるようでしたが、値段はかなり安い相場で、バンコクよりも安いと感じました。

ベトナム人で英語の話せる人たちが、外国人観光客からお金をぼるという話はもはや周知の事実なので注意して臨みましたが、言葉が通じないのではどうにもなりません。私はベトナム人ガイドと化かし合いをしながら、こちらの腹積もりの金額で支払うことができたのはラッキーだったようです。ベトナム人にとって最高級ホテルに宿泊するようなお金持ちから少し余分にもらっても罪悪感はまるでないようでした。観光客が行きそうな屋台やマッサージ店とは完全にぐるになっていると思われました。

それでもベトナムの居心地のよさを感じるのは、どうやら仏教と儒教から来るものと思われます。日本人の感覚に近いものがあるせいなのでしょう。少しぼる程度のことはしますが、もっと悪いことはしそうもないようでした。タイ人の方がちょっと注意が必要な気がします。支払いに関しては値切り合いというのが常識のようで、最終的には折衷案で決着ようです。こちらも演技力を使って楽しめます。

ハロン湾クルーズで船の中で真珠のセールスがあったのですが、黒真珠もどきのネックレスを45ドルと言っていたのを私は20ドルだと主張しました。さんざん交渉の挙句、27.5ドルで落ち着きました。彼らの売りたい底値はどうやら40%くらいのところにありそうです。南米では3分の1という常識がありますが、似たようなものです。クルーズが終わる頃に、さらに買えば20ドルでいいと言ってきたからまさに馬脚を表したようです。

ゲーム感覚で臨めば楽しめますが、うっかり信用などしたら後で怒り心頭になることでしょう。売って悲しむ売り子はいませんから、どんどん値切ることです。売り子の演技力を見るのも楽しいですよ。そんな値段ではとても売れないという表情を作りますからね。

庶民はこのような感じですが、私には別な興味がありました。ベトナムで国際協力の活動をしている友人からベトナム人の仕事振りを聞くことでした。友人の話ではベトナム人は大変優秀で、しかも真面目だと言うことでした。職場も見せてもらったのですが、よく国の研究機関でみかけるのんびりした雰囲気ではなく活気に満ちた様子が窺えました。

私たちはできるだけベトナム人と接することができるようにと屋台、雑貨屋、マッサージなどを経験しましたが、ベトナム人の気質には好感を持つことが多かったです。観光客相手の誤魔化しという悪い習慣や、外国人への二重料金制度というものがありますが、そもそも日本の円が強いというだけで私たちは発展途上国の安い物価をエンジョイできるのですから、多少のことは目をつぶってもいいのではないでしょうか。

まるで40年前に戻ったような雰囲気のベトナムでした。女子高校生が自転車で帰宅する雰囲気は「キューポラのある街」、「下町の太陽」というような世界でした。みんなが貧しくて、みんなで努力している姿というものはいいものです。昨今の日本で言われる「勝ち組、負け組」なんていう世知辛い世相は悲しいものです。

(ハノイの夜明け)
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by elderman | 2005-11-21 11:34


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