えるだま・・・世界の国から

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2005年 10月 20日

チャクチャクと伝説(イラン)

チャクチャクとは拝火教(ゾロアスター教)の信者にとってはイスラム教徒のメッカに相当する聖地です。国内の信者だけでなく、インドやパキスタンなどの国外の拝火教信者も訪問するほどだそうです。拝火教のお祭りが6月23~27日(地球の歩き方)にあるそうで、その時には大層賑わうそうです。

私はそんな予備知識もなく、ただイラン人も知っている伝説の場所ということで訪問することにしました。ラマダン中ですが、私たちは旅行者ということで適用除外ですから、ホテルで昼食を食べてから出かけました。ヤズドから約70kmのところと聞いていました。

岩山と沙漠の中を延々と走ること1時間半、ファイナルファンタジー(TVゲーム)をやっているような雰囲気で景色を眺めていました。途中で道路の状態が悪くなると聞いていましたが、最後までそんなことはなく快適な走行でした。3回も居眠りしちゃった。(笑)

「1000段の階段を登らなくてはいけないけど、準備はいい?」と秘書のアツーサに言われました。私はこの暑い中1000段もの階段を登ったら疲れるだろうなぁと思っていました。普段の運動不足が災いしそうです。

やがて目的地に着くと見えて来たのは岩山に生えた大きな木です。そしてその周囲には建物がありました。あの建物に行くのに1000段なのかなと思いましたが、それほどは高いところという感じではありません。車でかなり近くまで行くことができました。実際の階段の数は250段程度でした。

目指す木のところまで行くと、一人の老人が階段に座っていました。聖地を守る門番です。私たちが階段を登ると門の鍵を開けてくれました。門は金色でペルセポリスに見られる傭兵が描かれています。靴を脱いで中に入るとそこは洞窟です。そして拝火教の聖地のような演出があります。老人は私に白い帽子を渡しました。聖地では被らないといけないようです。

巨木はプラタナスでしたが、こんな岩山でよく大きくなれたものです。その奇跡の原因はこの場所に湧き水があるからなのです。洞窟の壁には蛇口がつけられていてそこから湧き水を取ることができるようになっています。泉のままの方がありがたみを感じると思うのですが、まぁ、異文化の世界のことですから異教徒に意見を言うような資格はないでしょう。蛇口の上には拝火教らしく火が灯されています。お祈りの施設では蝋燭を灯すようです。

【チャクチャク伝説】(地球の歩き方より)

ここには不思議な伝説が言い伝えられている。サーサーン朝ペルシャが滅ぼされるとき、最後の皇帝ヤズダギルド3世の5人の皇女のうちのひとりが追われ、この地に逃れた。

敵軍は皇女をこの洞窟に追いつめるが、皇女はそこで姿を消してしまう。そして彼女の化身であるかのように岩山に1本の木が立ち、その根元からはポタポタと水滴が落ちていた・・・・・・というのだ。

実際に洞窟の中に湧き水がしたたり落ちており、あたりは緑が生い茂っている。「チャク・チャク」の地名は日本語風にいえばポタポタ、つまり水が落ちる音から来ている。
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by elderman | 2005-10-20 00:13


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