えるだま・・・世界の国から

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2005年 10月 07日

日本人の特殊性(32)おもいやり(3)

「おもいやり」というのは相手の立場になって親身に考え、その上で適切な対応をとるというものだと思います。極端な場合、友人が誰かの悪口をさんざん言っていても、実はその人を好きだからなんてケースもあるでしょう。言葉だけを真に受けて対応したら、まったく反対の対応になってしまうかも知れません。

日本人の場合、特にこの相手の立場になって考えるということが習慣になっているようです。多くの外国人と接してきましたが、彼らはとても親切で困ったことは喜んで助けてくれます。しかし多くの経験から感じることですが、彼らはこちらが何を言いたいのかという点に関心が集中しているように思われます。

日本人の場合、直接お願いしたり、頼むことをためらう性格があるようで、何かを話しながら相手に本心を察してもらうというようなこともありますね。こういうやりとりは私が外国人だからそうなのでしょうけど、外国にいてはあまり経験していません。

日本人同士の「おもいやり」をみていて当惑することがあります。的外れな「おもいやり」をしてしまうことってありますよね。考え過ぎて「おもいやり」のつもりで言ったものが悪く取られたり、それを修正しようとしてますますこじれたりして・・・ こういうのは日本人同士でよくあることのように思えます。「おもいやり」の弊害とも言えるでしょうか。リアルタイムで進むチャットなどではこのすれ違いをよく経験したものです。

最近の若い人たちの会話や文章表現をみていると普通の言い回し少なくて、断定を極力避けているように見受けられます。これも他人の感情を害することのないようにという「おもいやり」の一種の表れなのでしょう。どこの国の人でもあるでしょうが、いつでも嫌われたくないと神経を使うのが日本の特徴のように思われます。

「おもいやり」の反対にあるのは「自分の気持ちを察してほしい」というのがあると思います。いろいろやりとりの後、相手が察してくれないと、「おもいやり」がないという批難をしてしまうのではないでしょうか。この辺りは妙に日本人という感じがします。

私のような鈍感な人間では、しょっちゅう「おもいやり」がないという批難を受けてしまいかねません。批難されてから、そういうものなのかなんて分かるというのではちょっと辛いですね。この辺りは家内に聞いてみないとね・・・ んー、耳が痛くなりそうだ。(苦笑)

日本人の特殊性としては、同じ言語を使い、ニュアンスを大切にするものだから、ことさら察するということが重要視されるような気がします。言い回しにおいて末尾がこれほど柔軟でなければそこまでデリケートにならずに済んだかも知れないと思ったりします。

「分かった」
「分かったよ」
「分かったってば」
「分かった、分かった」

これだけの表現で感情まで伝わってしまいますものね。「はい」と「はいはい」でも大分違いますものね。返事は一回でよろしいってね。(笑) 実際の会話ではそこにトーンまで加わりますから、人間の付き合いというのは楽じゃないですね。(苦笑)
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by elderman | 2005-10-07 11:37 | えるだま雑記【案内画面】 | Comments(12)
Commented by anjyoy24s at 2005-10-07 12:44 x
eldermanさん、こんにちは。
やっと午前の仕事から解放されました。占いどうり後半戦によい事があるのを願うばかりです。前回の私のコメント、eldermanさんの稿に関して私的に的をしぼりにくかったものですから、まず所謂マナーに関して書かせていただいたつもりだったのですが・・・・
「おもいやり」に関しては、私がある意味で何が相手に対して最善の処置かという決断を日々せまられる職業についているせいか、いまだ思い悩むひびです。
Commented by elderman at 2005-10-07 12:51
anjyoy24sさん、こんにちは。^^
テーマがテーマだけに直訳は簡単ですけど、実際問題となるといろいろ複雑だし、日本人同士と外国人との違いもあるし、などなど。結論はそもそもありませんが、難しいものだなぁというのが率直なところです。
正確に相手の立場、考えが分かったらそれは素晴らしいことでしょうけど、実際問題そんなことできっこないですから、難しいですね。あれこれと相手のことを考えて思い悩む、社会の中で生きている限り避けられないことなのでしょう。
私が言いたかったことは、日本人のコミュニケーションにおいてニュアンスのような微妙な表現を含めて、敏感にお付き合いしていかなければならないという特徴だったと思います。
Commented by 宇宙和里 at 2005-10-07 13:07 x
さて、いろいろ「おもいやり」について考える良い機会となりました。
日本人は相手の立場になって考えることが習慣になっているということ、同感です。ただ日本人に限らず、≪相手の立場になって考えている≫つもりで、実は、それがお門違いだ・・・ということ残念ながら多いですね。子供のを叱る時にも、「あなたの為を思って・・・、」なんて言っていても、結局大人の視点でしかなかったり、本当にその子にとって適切なこと、なのか、単に大人(親・先生など)が”そうあるべき”と思って、それを助言しているにすぎないのか・・・。確かに先人の言うことには耳を傾ける方がよい、思いますが、それが万事ではないわけですし。現代の日本社会(特に若い世代?)で断定をさけるような話し方をするということ&嫌われたくないという事、ズバリですね。意識していないのでしょうけど、自分が間違っていたら困る=自信がないということ、責任を取りたくないということ、その延長で、自分がそのために仲間はずれにされたくない・・という意識がはたらいているのかもしれません。「おもいやり」のある社会なら、そんな心配、しなくていいのに・・・・。残念です。
Commented by anjoy24s at 2005-10-07 13:08 x
eldermanさん
仕事で疲れた頭のせい?で書き忘れをしてしまいました。
>荷が重いテーマだったようです。
そんなことはありません。eldermanさんの稿は、私が日々仕事に追われる生活をするなかで、立ち止まり、改めて自分に問い直してみるいい機会になります。これからもよろしくお願いしますね。
Commented by elderman at 2005-10-07 13:26
宇宙和里さん、ありがとうございます。^^
おもいやりについていろいろ考えてみるということはいいことだと思いますね。日本人のおもいやりを技術移転のテーマにできないかなんて考えても、文化・習慣の違うところでどこまで汎用性があるものかなんて考えてしまいます。
落とし穴はやっぱり相手の身になって考えるというところにあるのでしょう。相手にの身になってというのはほとんど不可能なので、仮定の中にはどうしてもこちらの物差しが入ってしまいます。そういう難しさを避けるために曖昧な表現が頻出するようになったのだと思いますね。
育児の際にそういうことを発見することが多いから、親が子供を育てているのではなくて、親が子供に育ててもらっているとも言えるのでしょう。^^
Commented by elderman at 2005-10-07 13:29
anjoy24sさん、お疲れ様です。^^
ありがとうございます、励みになります。テーマが面白からと思っていい加減に書き始めると、こんなことになってしまいそうです。もっと構成を考えて始めないといけませんね。(汗)
あと1本でこのシリーズは一旦終了いたしますが、次のシリーズをお楽しみいただければ幸いです。^^
Commented by sushi at 2005-10-07 13:54 x
えだるまさん、がんばってますねえ!
エライ、エライ!って、ブログ書くのはエライとかなんとかいう問題ではないのですが、これだけの量を書きこなし続けるというのは、やっぱり書くのが好きな人でないとできないですよね。
自分も負けずに、少しは再開せねば。(笑)
Commented by elderman at 2005-10-07 14:16
sushiさん、ありがとうございます。^^
ランキングは今月限りで止めます。とりあえず蒸発してしまったブログと同じ程度のお客様を確保できたので目的達成というところです。^^
最近、ちょっと仕事が忙しいのでなかなか新しく書き下ろすことができないでいます。(汗)
sushiさんこそ、ブログ活動がんばってくださいね。^^
Commented by ショコポチ at 2005-10-07 14:40 x
私は海外渡航の経験があまりないので、音楽の中でだけ気づいた話をします。日本の歌は、「わかってほしい」「どうしてわかってくれないの?」っていう愚痴が、とっても多いんですね(笑)。だけど、欧米のロックは、「所詮わかるわけがない」っていう感情がベースにある気がします。これは、始終神様がそこらにいる国と、たったひとりの神様が遠くにいる国の違いなのかな?それとも、いつもお母さんが近くにいる国と、夜は一人で寝せられてしまう国の違いなのかな?日本人の優しさも、欧米人の自立性も、どちらも美徳だと思うんですが、なかなか相容れないものですよね。えるだまさんの文章を読んでいて、いろいろ考えさせてもらいました。ありがとうございました。(あ、あとリンクもさせていただきました。よろしくお願いします!)
ラマダン、辛いですね。秘書さんと一緒になんとかゴマかしながら(笑)頑張ってください!
Commented by elderman at 2005-10-07 14:59
ショコポチさん、ありがとうございます。^^
今回の乱筆乱文、大変心苦しいものですが、リンクは光栄です。^^
そうですね、日本人の感性の中には分かってほしいというものが強いようです。こんなに親しいのに分かってくれないって歌になるのでしょうね。
でも、考えてみれば夫婦だってお互いを100%分かっているなんて言えないし、期待し過ぎは失望のもとじゃないのかなぁ。こんな亭主だから家内はもう諦めていることでしょう。(苦笑)
ラマダン、どうでしょうね、食べてはいけないとなると、へそ曲がりの私はお腹が空くようです。(笑) 普段、昼食なんて抜いてもなんでもないんですけどねぇ。
Commented by moccasin88 at 2005-10-07 17:36
こんにちわ。
私も「おもいやり」については同感です。
以前雑誌でフランスに住んでいる日本人の方が同じことをおっしゃってました。

日本人はどんなに鈍感な人でも、相手の気持ちに立って会話をするということが知らず知らずに身についている。フランス人は日本人とは逆で、究極の個人主義。自分の意見を言えない人はつまらない人とみなされる。

うーん。なんだかわかります。
でも相手に思いやりを持って自分の意見も言える、そんな人になりたいものです。
Commented by elderman at 2005-10-07 17:48
moccasin88さん、こんにちは。^^
意見を訊かれてもじもじしているのはちょっと情けないですね。まずは自分の意見を言って、それからフォローなんてやり方、日本でもやっていたかも・・・ (笑)
moccasin88さんのブログいよいよ始動しましたね、リンクさせていただきました、楽しみにしています。^^


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