えるだま・・・世界の国から

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2005年 10月 06日

月の砂漠(体験記)その4

やがて満月に一日早い月が近くに火星を伴って上がって来ました。大接近で話題になった火星ですから、殊のほか明るく輝いています。頭上には夏の大三角形である白鳥座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイルが輝いています。月明かりのせいで暗い星々の確認は少し難しかったのですが、それでも北極星、大熊座、カシオペア座の確認はたやすいものでした。
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私は夜までこの砂漠で過ごすことを提案することにしました。せっかく訪れたこの場所を離れがたくなったからです。ガイド氏は問題ないと同意してくれたため、我々は移動することにしました。東からの風の受けにくい場所を選びました。東風を避けるところを選んだので、月明かりまで避けてしまい、しばらくは星空を楽しむ時間となってしまいました。

この暗がりにも拘わらず、ガイド氏は我々のために見事に鶏のケバブを焼き上げてくれました。別世界の環境のせいか持参したアルコールの消費量の多いこと!500ccの缶ビール2本はあっという間になくなり、日本酒500ccも一瞬で底をついてしまいました。ウイスキーを持参すれば良かったと後悔したけどもう後の祭り。アルコールを飲んだのは日本人の我々だけだったのですけどねぇ・・・残りはブランディが200cc程度・・・寂しいねぇ

気持ちよく酔い、ペルシャの詩人「オマール・ハイヤム」の詩を語っているうちに、月明かりが辺りを照らしてしてくれるようになりました。私はこのまま帰るのが惜しくて、砂漠の山をもう少し散歩することにしました。自分の足跡が残っていれば迷うこともないでしょう。

歩き始めてぎょっとしたのは、狼らしき足跡を見つけた時です。素面だったらそこで逃げ帰ったかも知れません。酔った勢いでしょう、それでもどんどん砂の山を登り続けました。するとやがて狼の足跡が消えてしまったのです。酔った頭ではどうしてかはさっぱり考え付きませんでした。突然消える訳はないし、不思議だなぁ・・・

今思うには狼らしき足跡は風によって消されたのでしょう。少し高いところの風の強い部分で消えてしまい、風の弱かったところで足跡がまだ見られたのでしょう。つまり狼らしき獣が通過してから相当時間が経過しているということだと思います。私の足跡はちゃんと残っています。これが消えるようだと、ぞ~~~っとしますけどね。

月明かりの下を、「月の砂漠」という自分のイメージとは違うんですが、砂の山をとぼとぼと登ったり、下ったりして30分近い散歩をしました。満月に近い日でないと、星明りだけではちょっと怖そうです。
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by elderman | 2005-10-06 00:06 | えるだまの観察 | Comments(6)
Commented by aki at 2005-10-06 01:03 x
つきの砂漠を歌いたくなりますね。でも狼って砂漠にもいるのですか。
まぁ遭遇しなくてよかったですね。狐くんとはちょっと違いそうだから。
Commented by elderman at 2005-10-06 01:06
akiさん、こんばんは。^^
この砂漠は草地などに近いところにありますから、狼や狐も生息できるかも知れませんね。遭遇はしたくないですよ・・・・おお恐い。(笑)
Commented by 宇宙和里 at 2005-10-06 08:52 x
いえいえ、充分「月の砂漠」です♪ いいな~~ この静けさ・・・。でも、ここで生活を営むのは、大変でしょうけどね。 やっぱり、いつか行こう!
Commented by elderman at 2005-10-06 11:45
宇宙和里さん、どうも。^^
砂漠というのは確かに静かですね、風のささやきがなければ無音状態かな。
こういう砂漠で生活するというのはちょっとねぇ・・・ 移動でどうしても踏み込まなければならないという状況以外では避けて通るでしょう。
Commented by anjoy24s at 2005-10-06 12:42 x
「月の砂漠」の写真、素敵です。こんな風景のなかに立つことが出来るeldermanさんがとても羨ましい。『月の砂漠」に消えてゆく狼の足跡・・・それでもうすでに一片の詩のようです。でも狼なら、よもや遭遇しても大丈夫でしょう。狼は決して人間に近寄ってこないとおもいますよ。
サンタナの「キャラバン サライ」のジャケットを思い出しました。
Commented by elderman at 2005-10-06 13:24
anjoy24sさん、こんにちは。^^
はい、この写真は本当に満月の光の下で撮影したものです。^^
砂漠に佇むと不思議な気持ちになります。この世のあらゆるしがらみから開放されたような気持ちというか、浮き足立っていた心の動きが鎮静化するというか、自分が自然の一部になったような気がします。
観光地化された砂漠ではこんな気分にはなれないので、やはり誰も行かないような砂漠で夜を過ごすのがいいのでしょう。


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