えるだま・・・世界の国から

elderman.exblog.jp
ブログトップ
2005年 10月 03日

日本人の特殊性(31)国際会議

今回のお話は日本人だけでなく中国人などの東アジア人に共通した性格かも知れません。国際会議でヨーロッパ代表が議題や議論で即断即決しているのに比較して、東アジア代表は決してそこでは意思表明をしないのです。質問はしますが、結論めいたことは本国に問い合わせてからとか上司に伺いを立ててからということになります。

東アジアの人間から見ればヨーロッパ諸国代表がどうしてそこまでの権限を持って即断できるのか不思議な感じです。逆にヨーロッパ側から見れば、即断即決できる人間が出席しないアジア諸国というのはどうなっているのだろうという印象を持つことと思います。

私は事務局経験があるので、その点をヨーロッパ代表に直接訊いたことがあります。ヨーロッパの代表は所属する組織によっても違いますが、2000万円くらいまでは代表の意思で即断即決できるようです。少なくとも会議場で本国政府に伺いを立ててから回答するなんて口が裂けても言わない感じです。代表で会議に臨んでいるのですから、このくらいの気構えは必要だろうと思いますけどね。

ということで国際会議で東アジアの代表が自分の席から後ろを振り向いて、いろいろごそごそやっている姿は珍しくありません。担当者らしき人が会議場から去り、また現れて代表に耳打ちしているなんて姿、日本国内の会議でも見られますね。まずいことを発言した場合など小さな紙切れでメモが手渡されるなんて光景は洋の東西を問いませんが。(笑)

ところで、私の僻み根性かも知れないのですが、英語の表現で「私は○○人です」というものがありますが、非常にデリケートな話で恐縮なのですが、日本人の場合、”I am Japanese”が普通で、米国人の場合は、”I am an American”というのが普通なんです。”Japanese”と”Chinese”というのは”Uncountable”(数えられない名詞)なのかよと僻んでしまいます。

国際会議での東アジア人のやっていることをみると、これは私の僻みではなくて、当を得ているんじゃないかと悲しく思えて来ます。ヨーロッパ諸国の代表から見れば、東アジアの代表に誰が出てきても同じという印象があるのではないでしょうか。個人の力ではなく、組織の代表であるという色彩を強く持っているのが東アジアの特色であることは否定できないでしょう。

ヨーロッパ諸国の場合、個人の裁量が大きいですから、良かれ悪しかれ大きな影響があります。東アジアの場合は組織としての結論という意味があるのでコロコロと態度が変わることはないでしょう。しかし、会議の席上で何も決められないというのはちょっと大人げないような気がします。

私は個人的にはアジアの調和、協調を大切にするという習慣、価値観が大好きです。ですから、会議がまどろっこしいのはその弊害というように考えれば、仕方がないと考えてもいいのかも知れません。話がまとまらないからと言って、直ぐに戦争行為に走るような文化は肯定したくありません。ヨーロッパ諸国は主張はするけども、相手の意見も聞くという大変素晴らしい習慣・文化を持っています。
[PR]

by elderman | 2005-10-03 11:25 | えるだま雑記【案内画面】 | Comments(6)
Commented by ひよこ.com at 2005-10-03 12:35 x
ちは!
ううーむそうなのかなあ・・・
また、少しずつ変ってくるでしょうが
社会制度がそういう風習が残ってますんで
そこから変えていきたいなあー
Commented by elderman at 2005-10-03 12:39
ひよこさん、こんにちは。^^
国際化の波の中、日本独特の風習は変わらざるを得ないでしょうね。
まぁ、少しずつでしょうけど、いずれ国内だけで通じる流儀では無理でしょう。鎖国している訳じゃないものね。^^
Commented by ショコポチ at 2005-10-03 16:39 x
ジャパニーズとあん・あめりかんの違い…考えたこともなかったです。スゴイ!さしづめワシら「水」みたいなもん?(笑)
東洋の「和」も西洋の「コミュニケーション」も両方大事だって言えるえるだまさんはやはり国際人ですね。ううむ。私も、なんとかPTA会議の良さを見つける努力をします(笑)
追伸:「エボルブルズ」とっても綺麗で可愛いです。青い花って大好きです。あと、キツネちゃんもとってもラブリー♪です。
Commented by elderman at 2005-10-03 16:55
ショコポチさん、こんにちは。^^
単なる言いやすさの問題かも知れませんけどね。でもどうして、Japanianじゃぁないんでしょうね。言いにくいからだけかもね。
「あい・あむ・あ・じゃぱにーず」って言うようにしましょうか。(笑)
Commented by 宇宙和里 at 2005-10-03 22:51 x
こんばんわ~。>>どうしてそこまでの権限を持って即断できるのか。>> これって 大きな国際会議に限らず、他の国々と折衝する必要がある時に現場の人間(日本人)が少なからず頭を悩ますものではないでしょうか・・・。日本は何かと”持ち帰って”決めることが多いですよね。事後報告が歓迎されない。規定に従っていれば、事後報告でもいいと思うんですけどね。役所仕事・・・ってこの解かりやすい例なのかな? 上司のハンコを順番にもらわないと決算できない・・・。以前、えるだまさんも書いておられたと思いますが、仕事をする時に”個人”の担当として仕事をするか、共同体の中の一部品として働いているか・・・、そういう意識の違いが休暇を取る時も、会議の時も、反映されているのでしょうか。 欧州が、主張をするけれど話も聞くのは、やはりその長い苦い歴史から学んできた国々だからかもしれませんね。 日本・アジアの和は好きだけど、まどろっこしいのは好きじゃありません。本当の和は、遠慮したり決まりに縛られるものではなく、受け入れあうことで、そのためにも立場をはっきり主張することは相手に理解を求める第一歩だと思います。 (だから、打たれるのかな?)  
Commented by elderman at 2005-10-03 23:07
宇宙和里さん、こんばんは。^^
日本人の特殊性って面白いでしょ。世界から日本人、自分を含めてね、日本人を見るというのはとても大事なことだと思うし、自分のアイデンティティを確立するのにどうしても必要なことだと思うのです。
異文化のいいところは見習い、日本人固有のいいところは胸を張りたい、外国暮らしでのいい経験だと思います。
このシリーズぼちぼち終わりますが、結構頷いていただける方が多かったことは大きな喜びです。^^


<< 世界の夜景(12)香港とロンドン      世界の花(21)エボルブルズ >>